【体験談】うつ病から3年で回復した僕が語る|治療法と“本当に大切な向き合い方”とは?

うつ病やパニック障害といった精神的な病気は、最初は自分では気づけないことが多いものです。
ボクも最初は「なんか最近しんどいな」くらいの感覚でした。
でも気づいたときには、かなり重い状態。
心療内科を受診したら、即日で「うつ病」と診断され、翌日から会社を休むように言われました。

それまで「自分は精神的に強い方だ」と思っていた僕にとって、これはかなりの衝撃でした。
でも実は、うつ病になる人って真面目で責任感が強く、頑張り屋な人が多いんです。
だからこそ、自分の限界に気づくのが遅れてしまう。

ボクはそこから約3年の闘病期間を過ごしました。
今振り返ってみれば、もっと早く回復する選択肢もあったかもしれません。
この記事では、僕の体験を通して見えてきた「うつ病との正しい向き合い方」や「治療法の選び方」、そして再発防止の工夫についてお話しします。

ボクが経験した”うつ病のサイン”とは?

うつ病の症状は人それぞれですが、僕の場合はこんなサインがありました。

  • 今まで楽しかったことが楽しめない
  • 休日に布団から出られない
  • 何もないのに涙が出てくる
  • 小さな音で飛び起きる
  • 目の周りがピクピク動く
  • アルコールやギャンブルへの依存
  • 異常な発汗
  • 過呼吸で倒れる
  • 電車や飛行機に乗れない

こうした症状が少しずつ出てきて、気づいたら日常生活に支障が出るレベルになっていました。
これらの症状に一つでも心当たりがあれば、早めに専門機関への相談をおすすめします。

病院によって治療方針は大きく異なる

ボクが初めて行った心療内科では、なぜか心電図でうつ病を診断されました。今思えば、それでどう判断していたのかは疑問です。診断結果は「うつ病」。すぐに会社を休むよう言われましたが、母から「別の病院にも行ってみたら?」と勧められ、評判の良いクリニックに行ってみたんです。

そこでの診察方法はまったく違いました。問診中心で、患者の話をじっくり聞いてくれる姿勢に安心感がありました。この時、「病院によってこんなにも違うのか」と驚いたのを覚えています。

治療方法や薬の出し方も医師によってかなり異なります。だからこそ、最初の診断に納得できないと感じたら、セカンドオピニオンを取ることを強くおすすめします。

闘病中に陥った“堕落と依存”の罠

診断を受けて会社を休むようになると、急に時間が増えます。やることがなくなった僕は、最初のうちは「ゆっくり休もう」と思っていました。

でも、次第にお酒やギャンブルに依存するようになっていきました。

毎日昼まで寝て、起きたらパチンコ店へ。

深夜までスマホで動画を見続ける。

そんな生活を送っているうちに、自分がどんどん壊れていくのがわかりました。

このときの僕には「回復しよう」という意識が欠けていたんです。

休職は“人生の休憩”ではなく、“立て直し期間”であるべきでした。

【ケース別】うつ病になりやすい人の共通点

ボクの経験上、以下のような特徴を持った人は、うつ病になりやすい傾向があります。

  • 頼まれると断れない
  • 他人に迷惑をかけるのが嫌
  • 完璧主義で失敗を恐れる
  • 感情を抑え込むクセがある

僕もまさにこれらの特徴をすべて持っていました。
「真面目すぎる」「頑張り屋すぎる」ことが、心を壊す原因になってしまうんです。


■ 本当に自分を救ってくれたのは“人との関わり”だった

うつ病の回復に必要なのは、薬や病院だけじゃありません。僕の場合、心から救ってくれたのは、人とのつながりでした。

アルバイト先の経営者が、何も言わずにそっと見守ってくれたり、「無理しなくていいよ」と声をかけてくれたり。それだけで、自分の存在を否定されていないと感じられたんです。

精神的な病気に苦しんでいる人は、根本的に“寂しい”のだと思います。誰かに見てほしい、話を聞いてほしい、ただそばにいてほしい。そんな気持ちを理解してくれる人の存在が、何よりも心の薬になると僕は信じています。


■ 再発防止のために、今僕が大切にしていること

僕はうつ病から回復してから、再発を防ぐために日常のいくつかのことを意識するようにしています。

  1. 生活リズムを整える
  2. 栄養バランスの取れた食事
  3. 毎日10分でも散歩する
  4. SNSやニュースを必要以上に見ない
  5. 気の合う人と定期的に話す

特に重要なのは「自分の感情に素直になること」です。無理に明るく振る舞わなくてもいい。泣きたいときは泣く。休みたいときは休む。そんな“心に正直な生活”が、再発を遠ざける力になっていると感じます。

まとめ|うつ病は“人生を見直すきっかけ”になった

うつ病は辛く、苦しい経験でした。けれど、それを通して僕は「本当に大切なこと」に気づくことができました。

・自分の心の声に耳を傾ける ・無理をしない ・助けを求めていい

もし今、あなたが精神的に苦しい状況にいるのなら、どうか一人で抱え込まないでください。この記事が、あなたの小さな一歩のきっかけになれたなら嬉しいです。

焦らなくていい。ゆっくりで大丈夫。あなたの人生は、ここからまた動き出します。

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