何度も失敗してきた僕が気づいた「人生を変える本当の学び」

何をやってもうまくいかない。
努力しても報われない。
誰かに認められたくて必死に頑張ったのに、結果はついてこない。

――そんな失敗だらけの人生を、僕はずっと歩んできました。

学生時代は勉強が苦手で、何時間机に向かっても成績は上がらない。
社会人になってからは、上司の顔色ばかりを気にして働き、うつ病を経験。
副業に挑戦したときも、甘い言葉に騙されてお金を失い、また自信をなくす。

でも、そんな僕が40歳を迎えたある日、ようやく気づいたことがありました。

それは――
「失敗の本質」と、「人生を変える本当の思考法」です。

この0記事では、僕がこれまで経験してきた数々の失敗と、そこから得た気づき、
そして人生を前に進めるために必要だった“思考の転換点”についてお話しします。

学生時代|努力が報われなかった理由

僕は学生時代、必死に勉強していました。
テスト前には1日10時間以上机に向かって、大学ノートにびっしり英単語を書き続ける。
部屋にこもって「勉強してる自分」を演じることに、全力を注いでいたんです。

でも、成績はまったく伸びなかった。
学年の下位から抜け出せた記憶は一度もありません。
なぜか?
それは、努力の目的が「結果」ではなく「他人からの評価」だったからです。

当時の僕は、親や先生に「すごいね」「頑張ってるね」と言われたくてたまらなかった。
勉強するという行為そのものではなく、「頑張ってるアピール」に必死だったんです。
実力を上げるために努力するのではなく、褒められるための“演出”として勉強していた。

だから当然、実力なんてつくはずがない。
努力の方向が間違っていたんです。


その背景には、家庭環境の影響もありました。
兄は生徒会長を務めるほどの優等生で、最終的には弁護士になりました。
親の期待は自然と兄に向けられ、それと比較される僕は常に“下の存在”。

だからこそ、少しでも「自分も認められたい」という気持ちが強くなりすぎて、
結果ではなく“認められる演出”ばかりを意識してしまったんだと思います。


この経験は、僕にとっての最初の大きな失敗でした。
他人の目を気にして生きることの空虚さを、身をもって知ったからです。

次の章では、この「他人の評価軸」で生きる癖が社会人になってどうなったのか、
そして、心を壊すまでの過程をお話しします。

社会人時代|評価を気にしすぎて“壊れた”僕の心

学生時代に身についた「他人からよく見られたい」という癖は、
社会に出てからも僕を苦しめ続けました。

新卒で入社した会社では、最初から“仕事を覚える”よりも“上司の顔色をうかがう”ことに集中してしまっていたんです。
「怒られないように」「ちゃんとやってると思われるように」――
そんな気持ちばかりが先に立ち、本質的な仕事の理解や成長は後回しでした。

結果、どうなったか。

失敗が続きました。
慣れない業務で迷っても、「こんなことを聞いたらダメなやつだと思われるかも」と、質問もできない。
自分で勝手に判断してはミスをし、そのたびに上司から怒鳴られる。
怒られるたびに萎縮し、顔色をさらに気にして、またミスをする――

まさに負のスパイラルでした。


やがて心は限界を迎えます。

ある日、出社前に布団から起き上がれなくなりました。
頭では「行かなきゃ」と思っていても、体がまったく動かない。
病院を受診すると、うつ病との診断を受けました。

当時の僕には、自分で自分の人生をコントロールしている感覚がまったくありませんでした。
まるで他人の期待に沿うように、誰かの脚本どおりに生きているような感覚。
それがずっと続いて、ついに心が壊れてしまったのです。


この経験を通して、僕はようやく気づきました。

「他人の期待に応え続ける人生は、自分を押し潰す」

何を大切にして、どう生きたいのか。
それを自分で選べないまま大人になってしまうと、社会という大きな波に簡単に飲まれてしまいます。

次章では、この体験のあとに始めた副業での大きな失敗と、
そこから学んだ「判断力」「責任感」の大切さについてお話しします。

副業での挫折|“甘い言葉”に踊らされた僕の末路

うつ病から少しずつ回復し、「このままじゃいけない」と思った僕は、
会社に依存しない生き方を求めて、副業に挑戦することを決めました。

ネットで情報を集めていると、「誰でも簡単に稼げる」「スキルなしでも月収○○万円」――
そんな夢のような言葉が溢れていて、当時の僕はその言葉を何の疑いもなく信じてしまったんです。

いくつかの教材にお金を使い、アドバイス通りに動いてみました。
でも現実は、まったく甘くなかった。

稼げない。
むしろ、どんどんお金が減っていく。

「言われた通りにやってるのに、なんでうまくいかないんだ」
最初はそう思っていました。
そして、次第にその怒りを、情報発信者や環境のせいにするようになっていました。


でもあるとき、ふと冷静になったんです。

「いや、これ全部、自分で選んだんじゃないか?」

楽に稼ぎたいという気持ちに支配されて、
情報の真偽も見極めず、判断もせず、ただ飛びついただけ。

結局、自分の未熟さと無知、そして甘さが、失敗の根本原因だったんです。


この経験は、金銭的には大きなマイナスでした。
でも、僕にとって本当に大きかったのは、「考え方」を変えられたことです。

“自分の失敗を他人のせいにしている限り、成長はできない”

それに気づけた瞬間から、少しずつ、自分の中で何かが変わり始めました。


副業の失敗は、自分がいかに“判断せずに流されていたか”を教えてくれました。
この経験を通して、僕はようやく「自責思考」の大切さを理解したのです。

次の章では、これまでの失敗すべてに共通する学びと、
失敗をどう捉え直すかで人生が変わるということについてお伝えします。

失敗の本当の価値|人生を前に進める“視点の持ち方”

失敗はつらい。傷つくし、自信も失うし、できれば避けたいものです。
でも僕は、人生の節々で大きな失敗をしてきたからこそ、今こうして前を向けています。

なぜか?

それは、失敗を「痛み」ではなく、「学び」として捉え直せるようになったからです。


◆ 失敗は、自分を映す“鏡”だった

うまくいかない時、僕はいつも他人のせいにしていました。
「親のせい」「上司のせい」「情報発信者のせい」――
でも、それでは何も変わらなかった。

本当に人生を変えたかったら、自分の中に原因を探す視点が必要だったんです。

うまくいかなかった理由は何か?
どうすればもっと良くできたのか?
何を見落としていたのか?

そうやって自分に問い直すことで、ようやく次の一歩が見えてくる。
失敗をきっかけにして、自分の弱さと真剣に向き合えるようになったんです。


◆ 他人の評価ではなく、“自分軸”で生きる

僕はずっと、人からどう思われるかを基準にして生きてきました。
でもそれでは、自分の人生なのに、自分が主人公になれません。

どんなに失敗しても、「自分が納得できる生き方」を選べば、人生に後悔は残らない。
むしろ、そうやって進んだ先にしか、本当に意味のある成功はないと今は思えます。


◆ 嫉妬や陰口に負けない強さを

何かに挑戦すれば、必ず批判してくる人は現れます。
それはあなたのことを本気で思ってくれる人ではなく、ただ自分が動けないことをごまかしたいだけの人かもしれません。

大切なのは、そういう声に振り回されないこと。
そして、自分の価値観を信じて行動し続ける勇気を持つことです。


僕が失敗を重ねてきた中で気づいたのは、

「失敗は怖くない。何も学ばないことこそが、本当の失敗だ」
ということでした。

まとめ|失敗は「人生の伸びしろ」に気づかせてくれる

僕はこれまで、学生時代の空回り、社会人としての心の崩壊、
副業でのお金の損失と、さまざまな形で失敗を経験してきました。

どれもできれば避けたかったし、当時は本当に苦しかった。
でも今は、心から思います。

「あの失敗があったからこそ、自分は変われた」

失敗は、人生を台無しにするものではありません。
むしろ、「どう生きるべきか」を深く考えるきっかけになります。

僕は失敗を通して、「他人軸ではなく、自分軸で生きること」
そして「結果よりも、考え方が人生をつくること」に気づきました。


あなたへの問いかけ

ここまで読んでくださったあなたに、ひとつ質問です。

あなたは、自分の過去の失敗をどう捉えていますか?

「環境のせい」「誰かのせい」「自分は運が悪かった」――
そんなふうに考えていないでしょうか?

もし今、うまくいかないことがあるなら、
ほんの少しだけ視点を変えてみてください。

「自分にできたことはなかったか?」
「次はどう活かせるか?」

その問いを持つことが、人生を変える第一歩になります。


🔸失敗は、あなたの「可能性」を教えてくれている

傷つくことを恐れず、自分の弱さから目を背けず、
次の一歩に変えていけるあなたなら、きっと大丈夫です。

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