40代で何も成し遂げてこなかった僕が焦りから抜け出せた理由|不安と向き合う生き方とは?

自己啓発

「40代なのに、何も成し遂げていない」
そんな現実に気づいた瞬間、僕の中に大きな“焦り”が生まれました。

学生時代の夢は途中で諦め、20代はなんとなく流されるように過ごし、
30代は目の前の仕事や生活をこなすことで精一杯。
気づけば40歳。
でも、胸を張って「これはやり切った」と言えるような実績が一つもなかったんです。

一方、周囲の同世代はそれぞれの人生を着実に歩んでいました。
結婚して家庭を築いた人、会社で出世した人、起業して成功した人。
SNSを開けば、他人の“幸せそうな人生”ばかりが目に入ってくる。

そんな中で、僕は実家暮らしの独身。キャリアらしいキャリアもなく、貯金も少ない。
「このままでは本当に何も残らない人生で終わってしまう」
そう思ったとき、心の奥に押し込めていた危機感が一気に噴き出してきました。

焦り、不安、自分への疑念——
そんな感情に押し潰されそうになりながらも、僕は人生を立て直すためにある行動を始めました。

この記事では、40代で何も成し遂げてこなかった僕が、焦りからどう抜け出したのか
そして、不安とどう向き合ってきたのかをリアルな体験をもとにお話しします。

【第1章】「何もない自分」に気づいた40歳のある日


たぶん、僕の中で“時間”が止まっていたのは30代の前半だったんだと思います。
なんとなく、「このままでいいのかな」と感じながらも、目の前のことをこなすだけで精一杯で、
本気で自分の人生に向き合うことを避け続けていました。

SNSで流れてくる、同世代の活躍や幸せそうな日常。
結婚、子育て、キャリアアップ、趣味の充実――
それらを見ても、「すごいな」と思う反面、どこか遠い世界の話のように感じていました。
正直なところ、自分の現状と向き合うのが怖かったんです。

でも、40歳を迎えたとき、現実は容赦なく突きつけてきました。

実家暮らし、独身、職歴に一貫性もなく、貯金もほとんどない。
気づけば、自分には何ひとつ“誇れるもの”がなかったんです。

「このままじゃマズい」
「本当に、自分の人生このままで終わるかもしれない」
そんな恐怖にも近い焦りが、一気に押し寄せてきました。

もう、見て見ぬふりはできなかった。
それが、僕が人生と向き合い直すことを決意した瞬間でした。

【第2章】世間体を優先して就職したけど、心は満たされなかった


40歳という年齢を考えると、「まずは安定しなきゃ」と思いました。
とにかく“ちゃんとした肩書き”が必要だと感じたんです。

無職で実家暮らし、何も実績がない状態では、世間からどう見られるかが怖かった。
正社員になれば、少しは信頼を得られる。親も安心するだろう。
そんな“世間体”を最優先にして、僕は就職することを決めました。

ちょうどその頃、父の知人から仕事の話をもらいました。
内容は自動車関連の営業職。
これまでのアルバイト経験とも近い仕事だったので、「自分でもやれるかもしれない」と思い、すぐに入社を決めました。

ところが、働き始めてすぐに違和感を抱くようになりました。

会社の体制は古く、トップは80代の高齢な社長。
業務の指示は一方的で、パワハラまがいの言葉が日常的に飛び交い、
社員同士の関係もギスギスしていました。

仕事そのものにもやりがいを感じられず、
「ここで何年も働いて、自分に何が残るんだろう?」という疑問ばかりが膨らんでいきました。

それでも最初は我慢していました。
「せっかく正社員になれたんだから」と自分に言い聞かせながら、
なんとか続けようと努力していたんです。

でもある日、社長から退職をほのめかされるような発言を受けました。
そのとき、はっきりと心が決まりました。
「ここにしがみつく必要なんて、もうない」

就職したのは、自分の意思ではなく、他人の目線を気にした結果だった。
その選択の代償として、心がどんどん削られていたことにようやく気づいたんです。

【第3章】“他人の目”ではなく“自分の意思”で選んだ情報発信という道


会社を辞めた後、僕は人生で初めて「本当に自分がやりたいことは何だろう?」と真剣に考えました。
それまでの人生は、常に周囲の評価や期待を基準にして動いてきたように思います。
でもその結果、僕の心はどこか空っぽのままでした。

今度こそ、自分の意思で生き方を決めたい。
他人にどう見られるかではなく、自分が納得できる人生を送りたい。

そう考えたときに浮かんできたのが、「情報発信」という選択肢でした。
自分の経験や考えたことを文章にして届けることで、同じような悩みを持つ誰かの力になれるかもしれない。
そして何より、自分の言葉で自分の人生を語れるということに魅力を感じました。

noteというプラットフォームを使って、過去の失敗や葛藤を正直に綴り始めました。
うつ病だったこと、働く意味がわからなくなったこと、就職しても納得できなかったこと……
これまで他人に話せなかったようなことを、すべて言葉にして発信していったんです。

すると、少しずつですがアクセスが集まりはじめました。
「共感しました」「まるで自分のことのようです」
そんな声をもらうたびに、「自分にも発信する価値があるんだ」と思えるようになっていきました。

けれど同時に、また別の不安が顔を出してきます。


記事にはアクセスが集まっても、収益はほとんど出ない。
貯金にはタイムリミットがある。
このまま進んで本当に生活していけるのか?
成功体験のない自分が選んだ道は、やっぱり間違っていたのではないか――


毎日不安と焦りが押し寄せてきました。
でも、今回だけは“他人のせい”にはできなかった。
自分の意思で選んだ道だからこそ、途中で投げ出すこともできなかった。

このとき僕は、人生で初めて「自分と本気で向き合う」時間を過ごしていたのかもしれません。

【第4章】焦りの正体は、“自分を信じられない心”だった


毎日、記事を書いても思うような結果が出ない。
SNSで見かける「月◯万達成!」という成功者の投稿を見るたびに、
「自分は一体、何をやっているんだろう」と不安と焦りが増していきました。

このままで生活していけるのか?
自分の選んだ道は、本当に正しかったのか?
誰も答えてくれない問いを、頭の中で何度も繰り返していました。

でも、あるとき気づいたんです。
僕が感じていた“焦り”の正体は、他人と比べて劣っているからではなかった。
年齢を気にして焦っていたわけでもなかった。

本当は――「自分の判断を信じられなかった」ことが、
焦りと不安の一番の原因だったんです。

これまでの人生、何をやってもうまくいった実感がない。
成功体験がないから、自分が今選んでいる道すら信用できなかった。
「また間違っていたらどうしよう」
「やっぱり自分には無理なんじゃないか」
そんな思いが、焦りとして僕を追い詰めていたんです。

でも考えてみれば、誰だって最初はうまくいかないものです。
それでも挑戦し続けた人だけが、ようやく結果を手にできる。
焦るのは、本気で何かを成し遂げたいと思っている証拠なんですよね。

むしろ、焦りも不安も感じないのなら、きっと最初から諦めているのと同じ。
だから僕は、焦る気持ちを否定せずに受け入れて、
それでも進むという選択をすることにしました。

人生を変えたいなら、自分の意思で決めたことを、最後まで信じてやり抜くしかない。
他人に保証してもらう人生なんて、どこにも存在しないのだから。

【まとめ】焦りとともに歩く人生こそ、僕らが選び取るべき道


「40代で何も成し遂げていない」
そんな現実に気づいたとき、僕は強烈な焦りに襲われました。

安定を求めて正社員になったけど、心は満たされなかった。
他人の価値観で生きることに疲れ果て、自分の意思で選んだ“情報発信”という道。
でも、成功体験がなかった僕は、また自分の選択を疑ってしまった。
「このままでいいのか?」「本当に正しかったのか?」と。

けれど、そんな不安や焦りこそが、「本気で人生を変えたい」という気持ちの裏返しでした。
焦るのは、今の自分を変えようとしている証拠。
不安になるのは、自分で選んだ道を歩き出した証。

そして――自分を信じて前に進めるのは、他の誰でもなく、自分自身だけです。

過去に何も成し遂げられなかったからといって、未来まで決まっているわけじゃない。
人生は、いつからでも変えることができる。
その一歩目が、たとえ焦りや不安に満ちていたとしても、
進み続けた先にしか「本当の意味での達成感」は存在しないと思います。

焦りをごまかさずに受け止めて、
それでも歩みを止めない――
そんな人生を、僕はこれからも選び続けていきます。

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