副業でサービスに値段をつけるのが怖いあなたへ|「お金を受け取る勇気」の話
「自分のサービスに値段をつけるのが怖い」
副業を始めたばかりの頃、僕はずっとそう感じていました。
これで本当にお金をもらっていいのか。
クレームが来たらどうしよう。
そんな不安が頭の中をぐるぐる巡って、「無料でやった方がいいんじゃないか」と、何度も思いました。
特にSNSや知人から、
「友達なんだからタダでやってよ」
「こんなことでお金取るの?」
そんな言葉をかけられると、なおさら自信がなくなっていきました。
でも、あるとき気づいたんです。
「自分の時間やスキルを誰かのために使うこと」には、ちゃんと“価値”がある。
そしてその価値を信じて、小さくてもいいから対価を受け取ることが、副業で自立する第一歩なんだと。
この記事では、
✔ サービスに値段をつけるのが怖かった僕の実体験
✔ なぜ“お金を受け取ること”に罪悪感を抱いてしまうのか
✔ 少額でも価格をつけることの意味
について、実例を交えながらお伝えします。
「副業を始めたけど、自分に価格をつける勇気がない」
そんなあなたにこそ読んでほしい内容です。
✅第1章|サービスに値段をつけるのが怖かった理由
副業を始めて最初にぶつかった壁は、「サービスにいくらの値段をつけたらいいのか?」という問題でした。
僕は、自分のスキルや経験に価格をつけること自体に、強い抵抗感を持っていたんです。
「こんなことでお金をもらっていいのかな」
「相手に“高い”って思われたらどうしよう」
「クレームになったらどうしよう」
そんな不安がずっと頭を離れませんでした。
さらに、SNSでは
「お金を稼ごうとしているのが見えて残念」
「それって自分でやればいいだけじゃない?」
そんな否定的な声を見ることもあり、自信をなくしていきました。
たとえ誰かのために時間を使っても、たとえその人が自分でできないことを代わりにやっても、
「自分がやったことに値段をつける」という行為に、どこか罪悪感があったんです。
でも、今思えばそれは「自分の価値を正しく認められていなかった」だけでした。
サービスや時間に対価をいただくことは、決して悪いことではありません。
むしろ、仕事として責任を持つということの表れです。
この壁を越えるには、自分自身の“価値観”を変える必要がありました。
次の章では、僕がその価値観をどうやって変えられたのか、実際の体験をもとにお話ししていきます。
✅第2章|小さな仕事でも、時間とスキルには価値がある
副業でサービスを提供するなら、
まず理解しておきたいのは「小さな仕事でも、そこにはちゃんと価値がある」ということです。
僕がそのことを実感したのは、知人から自動車登録の代行を頼まれたときのことでした。
その業務は、
・車庫証明の取得
・必要書類の代筆
・陸運局への提出手続き
などをすべて行うもので、会社で請け負えば1件あたり1万円以上の仕事です。
ですがそのとき、僕は「まだ自信がないし、相手も友人だし…」と迷い、4,000円で引き受けました。
最初は、「安くしすぎたかも」「お金をもらうのはまだ早いんじゃないか」とモヤモヤした気持ちもありました。
でも、作業を終えてその報酬を手にしたとき、思ったんです。
「自分の知識や経験が、誰かの役に立って、喜んでもらえた。それってすごく意味のあることだな」って。
そしてもう一つ。
自分が動いたことで、その人が使わずに済んだ時間や労力も、ちゃんと価値として存在しているということに気づきました。
僕たちはよく「これは誰でもできることだから」「大した作業じゃないから」と、自分のやったことを過小評価してしまいがちです。
でも実際には、
- 調べる時間
- 書類を準備する知識
- ミスなく処理するスキル
これらを“他人に任せる”ことがどれだけありがたいことか、提供された側はよくわかっています。
それなのに「友達だから」「副業初心者だから」といった理由で無料にしてしまうと、
自分の価値を下げるだけでなく、相手にとっても“軽いサービス”と見なされてしまう可能性があります。
だからこそ、どんなに小さな仕事でも、自分の時間とスキルには“値段をつけていい”。
それを信じることが、副業を続けていくうえでとても大切なんです。
✅第3章|お金を受け取ることは、責任を持つことでもある
副業でサービスに値段をつけるとき、もう一つ大切なことがあります。
それは、お金を受け取るということは「責任を引き受ける」ということだということです。
お金をもらえば、それは「対価」であると同時に「信頼」でもあります。
だからこそ、ただ作業をこなすのではなく、
「この人に頼んでよかった」と思ってもらえるような丁寧な仕事をすることが求められます。
僕も最初は、
「お金をもらっても完璧にできなかったらどうしよう」
「クレームが来たら怖いな…」
と、不安でいっぱいでした。
でも、逆に考えてみたんです。
お金を受け取るからこそ、手を抜かずに真剣に取り組める。
それって、自分にとっても相手にとってもプラスじゃないかと。
もちろん、最初からプロ級の仕上がりを求められるわけではありません。
ただ、「できる範囲で誠実に対応すること」、そして「不明点があれば確認する姿勢」など、基本的な信頼行動が大切なんです。
一方で、
・知識が曖昧なまま情報発信する
・根拠のない「絶対稼げる」などの誇張を使う
・自分の都合だけで動いて相手への配慮を欠く
といった行動は、短期的にはお金になるかもしれませんが、長期的には信用を失い、副業が続かなくなる原因にもなります。
副業でも本業でも、信頼がなければ次の仕事にはつながりません。
逆にいえば、丁寧な対応を積み重ねていけば、リピーターや紹介が生まれたり、「この人にまたお願いしたい」と思ってもらえるようになります。
つまり、責任を持ってお金を受け取ることは、自分の信用を育てる投資でもあるんです。
価格を決めるときに「こんなに取っていいのかな」と不安になるのは当然です。
でも、そこで手を抜かずに全力を尽くす覚悟があるなら、堂々と対価を受け取る資格があると、僕は思います。
✅第4章|自信がなくても、小さな一歩から始めてみる
「サービスに値段をつけて、お金を受け取るのが怖い」
そう感じるのは、何もおかしいことではありません。
むしろ、副業を始めたばかりの人なら、誰しもが通る道です。
僕も最初は、自分のスキルや作業に“値段をつける”ことに大きな抵抗がありました。
でも、その感覚を乗り越えられたのは、ごく小さな一歩から始めたからです。
それが、自動車登録の代行を友人に頼まれたときのこと。
本来なら1万円ほどの価値がある業務でしたが、僕は4,000円という控えめな価格で引き受けました。
最初は、「この金額でも高いと思われたらどうしよう」と不安でした。
でも、作業を終えて相手が喜んでくれたとき、そしてその対価を受け取ったときに、
自分の中で小さな“誇り”のような感覚が生まれたのです。
「お金をもらってもいいんだ」
「自分の経験が、ちゃんと誰かの役に立ったんだ」
そのとき初めて、自分の時間やスキルに“価値がある”と実感できました。
最初から高額なサービスや完璧な実績を求める必要はありません。
大切なのは、「利益がちゃんと残る価格」で、小さくても実際にやってみること」。
たとえ数千円のやり取りでも、それはれっきとした「ビジネス経験」です。
自分の中で「受け取ることへの抵抗」が少しずつ消えていき、自信が積み上がっていきます。
副業は、いきなり大成功を目指す必要なんてありません。
むしろ、こうした小さな“成功体験”の積み重ねが、自信と成長につながっていくのです。
✅第5章|堂々とお金を受け取る人が信頼される時代
かつての僕は、「なるべく安く」「無料でやったほうが喜ばれる」と思い込んでいました。
でも、副業を続けていく中で気づいたことがあります。
それは、自分のサービスに適正な価格をつけて、堂々とお金を受け取っている人の方が、むしろ信頼されているということです。
自信を持って価格を提示できる人は、「自分の価値をわかっている人」。
そして、「その価値に責任を持つ覚悟がある人」でもあります。
逆に、
「安くしておいたほうが無難」
「お金の話をするのが恥ずかしい」
といった遠慮や不安ばかりが先に立つと、相手にもその“自信のなさ”が伝わってしまいます。
すると、
「この人にお願いして大丈夫かな?」
「ちゃんと対応してくれるかな?」
と、不安に思われることも出てきます。
特に今の時代は、価格だけで選ばれることが少なくなっています。
「安いから」ではなく、“信頼できるから”お願いしたいという流れが強くなっているんです。
だからこそ、副業でもしっかりと価格を設定し、堂々と「これが私のサービスです」と言える姿勢が、長く選ばれ続けるためには欠かせません。
もちろん、相手の立場に寄り添うことや、過度な料金設定を避けることも大切です。
でもそれは、自分を安売りすることとはまったく別物。
価格を下げるのではなく、「この価格に見合う価値をしっかり届けよう」という意識を持つことが、誠実なビジネスにつながります。
そして意外なことに、「ちょっと高いかな?」と思うくらいの価格でも、
信頼をベースにした関係性が築けていれば、納得して支払ってくれる人はたくさんいるということも、体験を通して学びました。
副業で成功する人たちは、例外なくこの感覚を持っています。
だからこそ、あなたもぜひ、「お金を受け取ること」に堂々と向き合ってみてください。
✅まとめ|あなたの時間とスキルには、ちゃんと価値がある
副業を始めると、多くの人が直面するのが
「お金を受け取るのが怖い」という感情です。
僕も最初はそうでした。
自分のスキルやサービスに自信がなくて、
「こんなことでお金を取っていいのかな」と何度も悩みました。
でも、小さな一歩を踏み出して、
自分の時間や経験を“誰かの役に立てる”という形で提供したとき、
初めて実感したんです。
「あ、自分のやっていることにはちゃんと価値があるんだ」
「だからお金を受け取るのは、決して悪いことじゃない」って。
もちろん、お金を受け取る以上、責任も伴います。
でもその責任感が、あなたの信用を育て、
「またお願いしたい」と思ってもらえる力になっていきます。
副業は、スキルや資格だけで勝負する世界ではありません。
信頼と人柄、そして自分の価値を信じる力が、未来を切り開くカギになります。
だからこそ、どうか覚えておいてください。
「あなたの時間や努力には、値段をつける価値がある」
「そして、お金を受け取ることは、その価値を肯定する行為です」
最初は不安でもかまいません。
小さな一歩でも、自分の力で“価値を生み出す経験”をしてみてください。
その一歩が、これからの副業人生を大きく変えていくはずです。