行動できないのは甘えじゃない?|原因と“心のブレーキ”を外す方法
「やらなきゃいけないのに、どうしても動けない…」
そんなふうに悩んでいませんか?
日々の家事や運動、副業や転職、恋愛や人間関係。
頭では「やったほうがいい」とわかっているのに、どうしても行動に移せない。
そんな自分にイライラして、「これは甘えなんじゃないか」と責めてしまうこと、僕にもよくありました。
でも実は、行動できないのは甘えではなく、ちゃんとした“理由”があるんです。
それは、「性格」や「意志の弱さ」といった表面的な問題ではなく、
もっと深いところにある“心のブレーキ”が影響していました。
この記事では、僕自身の経験をもとに、
- 行動できない原因は何か?
- なぜ人はやる気があっても動けないのか?
- どうすれば心のブレーキを外せるのか?
という視点で、行動力を高めるヒントをわかりやすくお伝えします。
もし今、「行動したいのに動けない」と感じているなら、ぜひ最後まで読んでみてください。
第1章|行動できないのは「性格のせい」じゃなかった
「自分は面倒くさがりだから」「どうせ意志が弱いんだ」——
行動できない自分に対して、そんなレッテルを貼っていませんか?
僕も以前はそうでした。
掃除、運動、書類整理など、「やらなきゃ」と思いながらも後回し。
「自分って本当にダメだな…」と、ずっと自己否定していたんです。
でもあるとき、ふと気づいたんです。
それって本当に「性格のせい」なのか?
たとえば、恋愛や転職といった人生に影響するような場面でも、
「失敗したらどうしよう」「うまくいかなかったらどうしよう」と不安ばかりが先立ち、なかなか行動できなかったことが何度もありました。
臆病だから、慎重だから、そうやって納得していたけれど、
それはあくまで表面的な理由にすぎなかったのです。
本当は、行動を止めていたのは「性格」ではなく、
次第に見えてきた“ある共通のメカニズム”でした。
それが、次章で紹介する「エネルギーの壁」です。
人が無意識に避けてしまう“行動の本質的なハードル”について、もう少し掘り下げてみましょう。
第2章|行動には“エネルギー”が必要だった
僕たちが「動けない」と感じるとき、
実はそこには“エネルギーの壁”が存在しています。
人間の脳はもともと、省エネ思考でできています。
新しいことや変化のある行動は、脳にとってエネルギーを大量に消費するため、
できる限り避けようとする性質があるんです。
たとえば、「今日は部屋を片づけよう」と思っても、
いざ始めようとすると、なぜか面倒になってスマホをいじってしまう。
これは意志が弱いのではなく、脳が無意識にエネルギー消費を避けている状態なんです。
特に、「環境が変わるような行動」には強い抵抗が起きます。
- 転職して今の収入が不安定になったら?
- 告白して人間関係が壊れたら?
- 副業を始めて失敗したら?
このように、「行動の先にあるリスク」を脳が勝手に想像し、
“やらない理由”をいくつも作り出してしまうのです。
つまり、行動できないのは意志や性格の問題ではなく、エネルギーと安全を優先する脳の仕組みの問題。
この視点に立てたことで、僕は「自分を責める必要はなかったんだ」と少しずつ思えるようになりました。
ですが、さらに問題なのは「行動の必要性にすら気づけていない」というケースもあるということ。
次の章では、“無意識のままスルーしていた行動の機会”について触れていきます。
第3章|“気づいていない”から動けないこともある
行動できない原因を考えるとき、意外と見落としがちなのが「そもそも行動すべきことに気づけていない」というパターンです。
これは僕自身も深く実感したことがあります。
たとえば、以前の僕は「自分は恋愛に縁がない」と勝手に思い込んでいました。
でも、振り返ってみると、目の前には小さなチャンスが何度もあった。
そのたびに「今じゃない」「自分には無理」と気づかないふりをして、
本当は動けたかもしれない行動をスルーしていたんです。
人は、自分が「やるべきこと」に気づいていないとき、当然ながら動けません。
にもかかわらず、何も進まない現実だけを見て、「自分はダメだ」と落ち込んでしまう——これはとてももったいないことです。
さらに、周囲からのアドバイスを素直に受け取れないという問題もあります。
誰かが親切に言ってくれていることでも、心の準備ができていないと「それは自分には関係ない」と跳ね返してしまう。
僕自身も、そうして多くの言葉を無視してきました。
じゃあどうすればいいのか?
大切なのは、「自分にはまだ見えていないことがあるかもしれない」という前提を持つことです。
そうすれば自然と視野が広がり、「これって今の自分に必要なことかもしれない」と気づける瞬間が増えていきます。
つまり、行動の前に必要なのは、“気づける力”を養うこと。
次章では、そんな自分を動かすために僕が実践した「小さな一歩」の始め方についてお話しします。
第4章|“心のブレーキ”を外す、小さな一歩
「よし、やろう!」と決意したのに、いざ行動しようとすると急に腰が重くなる——
そんな経験、ありませんか?
僕はよくありました。
部屋の掃除や片づけ、筋トレや副業の準備。やったほうがいいのはわかっているのに、なぜか手が止まる。
そんな僕が変われたきっかけは、「小さな一歩」から始めることでした。
たとえば掃除なら、「今日は1分だけやってみよう」。
洗濯物なら、「3枚だけたたんでみよう」。
そう決めると、不思議なことに自然と手が動き出して、気づいたら10分以上作業していた、なんてことも多くなりました。
これは心理学でいう“作業興奮”という現象で、最初の小さな行動が脳を刺激し、やる気や集中力が後からついてくるんです。
つまり、行動できない人にとって最も重要なのは、「やる気を出すこと」ではなく、やる気がなくてもできるくらい小さな行動を設定すること。
「1分だけ」「3枚だけ」といったレベルなら、ほとんどエネルギーもいらないし、失敗するリスクもありません。
そして、その“小さな成功体験”が積み重なると、「自分にもできるかもしれない」という感覚が生まれ、行動への抵抗がどんどん減っていきます。
これは日常的な行動だけでなく、人生を変えるような大きな挑戦にも応用できます。
次章では、「人生が動き出す大きな決断」の前にやっておくべき“準備の行動”についてお話しします。
第5章|大きな行動の前に、“準備の行動”を入れる
「副業を始めたい」「転職したい」「告白したい」
こんなふうに、人生を大きく変えるような行動って、なかなか一歩が踏み出せないものですよね。
僕もそうでした。
いきなり決断するには、リスクが大きすぎるし、何より怖かった。
だから「やらなきゃ」と思いながらも、ずっと先延ばしにしていたんです。
でもそこで学んだのが、「準備の行動」を入れるという考え方でした。
たとえば副業を始めたいなら、いきなり開業届を出す必要はありません。
まずは、
- 情報収集をする
- 本を1冊読んでみる
- 経験者の話を聞いてみる
- 自分に合いそうな分野を調べてみる
- 無料ツールでブログを1記事だけ書いてみる
など、小さな準備から始めればいいんです。
この「準備の行動」には2つのメリットがあります。
- 不安を減らせること
情報を集めたり仮体験することで、漠然とした不安が“現実的な課題”として整理されます。 - 自信が少しずつ育つこと
準備を通して「これならいけるかも」と感じることで、行動へのハードルが下がっていきます。
大きな行動を前に立ち止まってしまうのは自然なこと。
でも、いきなり飛び込むのではなく“助走”をつけるイメージで、小さな準備から始めることで、行動はグッと現実的なものになります。
そして、準備の先にある最後の一歩。それが「決断」です。
次は、そんな一連のステップを踏まえたうえで、この記事のまとめに入ります。
まとめ|行動できないのは、自分のせいじゃない
「行動できないのは、甘えだ」
そう思い込んで、自分を責めてきた人は多いかもしれません。
でも、ここまで読んでくださったあなたは、もう気づいているはずです。
行動できないのは、決してあなたの“意志が弱い”からではありません。
そこにはちゃんとした理由があって、むしろ自然なことだったのです。
- 脳がエネルギー消費を避けようとする働き
- リスクを感じる行動に対する心理的なブレーキ
- 自分では気づけていない「行動の必要性」
- 行動のハードルが高すぎることによる抵抗感
こうした要素が重なって、“動けない状態”がつくられていたんです。
でも、その状態は変えられます。
- まずは「小さな一歩」から始める
- 「準備の行動」を通して自信を育てる
- 「まだ見えていない何かがある」というマインドを持つ
この積み重ねが、「動けない自分」を少しずつ前進させてくれます。
大切なのは、自分を責めるのではなく、仕組みを理解して工夫すること。
その視点が持てるだけでも、あなたの中の“心のブレーキ”はゆるんでいきます。
今日から、ほんの少しでいい。
1分、1歩、1つの行動。
小さな前進を、あなた自身のペースで始めてみてください。