変わりたいのに行動できないあなたへ|人生を動かすために必要

「変わりたいのに、なぜか動けない」
そう悩んだことはありませんか?

頭では「このままじゃいけない」とわかっているのに、なぜか体が動かない。
やる気が出ない。気づけば今日も何もできなかった。
そんな自分を責めて、自己嫌悪に陥ってしまう——僕も、まさにそんな毎日を送っていました。

実は、僕は過去にうつ病を経験し、引きこもり生活を続け、酒とギャンブルに逃げる日々を送っていた人間です。
「もう人生なんて終わってもいい」——本気でそう思っていました。
それでも、心のどこかで「変わりたい」という思いは消えていなかったんです。

この記事では、当時の僕のように「行動できない自分」に苦しむ人に向けて、
僕がどのようにして人生を立て直し、前に進めるようになったのか、リアルな体験をもとにお話しします。

「変わるきっかけ」は、実は自分の外ではなく、内側にあるかもしれません。
少しでもあなたの背中を押せたら嬉しいです。

第1章|やる気が出ないまま、酒とギャンブルに溺れた僕の過去

僕はかつて、「何もしたくない」「どうせ変われない」と、すべてを諦めたように生きていた時期がありました。
うつ病を発症し、仕事も辞めて引きこもりになり、昼から酒を飲み、ギャンブルでお金を浪費する毎日。
心のどこかでは「このままじゃいけない」と思っているのに、体も心もまったく動きませんでした。

朝が来ても布団から出られず、昼過ぎにようやく起きて、現実を直視したくないから酒を飲む。
お金が尽きればパチンコで増やそうとするけど、結局負けて自己嫌悪。
でもそんな自分を責めるのが嫌で、また酒を飲んで忘れようとする——そんな負のループの中にいました。

それでも不思議なことに、「このままでいいはずがない」「変わらなきゃ」とは思っていたんです。
でも、どう変わればいいのか、何をすればいいのか、まったくわからなかった。
自分には何もない、能力も自信もない。そんな風に自分を決めつけていたからです。

そのうち、「いつか運命的な出会いや奇跡が起きて、人生が変わるはずだ」と神頼みをするようになりました。
神社や地蔵の前で賽銭を投げて、「どうか僕にチャンスをください」と本気で祈っていました。

でも、現実はそんなに甘くありませんでした。
待っているだけでは、何も変わらない。
誰かが手を差し伸べてくれるのを待つのではなく、自分で動かなければ、本当の意味で人生は変わらない——
そう気づかせてくれたのは、このあとに出会う“本気で生きる人”の姿でした。

第2章|変われなかった本当の理由は、“環境に甘えていた”からだった

「変わりたいのに行動できないのは、自分の意志が弱いからだ」
以前の僕は、ずっとそうやって自分を責めていました。
でも今振り返ってみると、そうではなかったと気づきます。
行動できなかった本当の理由——それは、**「行動しなくても生きていける環境に甘えていた」**からでした。

当時の僕は、働かなくても最低限の生活は送れていました。
社会保障に頼り、住む家もあり、食べる物にも困っていなかった。
収入はわずかでしたが、それも酒やギャンブルで使ってしまえば一時的な快楽でごまかせた。

つまり、“今すぐ変わらなくても困らない”状態だったんです。
言い換えれば、「本気で行動しなければ死ぬ」というような切羽詰まった状況ではなかった。
だから、やる気が起きないことを正当化できてしまっていたんです。

どこかで「そのうち何とかなる」「いつかチャンスが来る」と期待して、待ち続けていました。
でも、その“いつか”は永遠に来ない。
自分から動かない限り、何も変わらない現実がずっと続くだけでした。

人は、本当に必要に迫られたときには動ける生き物です。
「これをしなければ明日から生きていけない」と感じた瞬間、本能的に行動します。
でも、そんな危機感がないときには、“変わりたい”という気持ちがあっても、行動にはつながらない。
そのことに気づいたのは、次に出会った“本気で人生を生きている人”との出会いがあったからです。

第3章|本気で人生を生きている人に出会って、自分の“甘え”を突きつけられた日

変わりたいけど動けない——そんな僕に、現実の厳しさを教えてくれたのは、ある居酒屋の経営者でした。
僕が10年間働いたそのお店の店主は、まさに“本気で生きている人”だったんです。

彼の毎日は、朝7時から市場に仕入れに行き、昼には仕込み、夕方からは営業。
深夜0時を回ってようやく店を閉めるという、まさに身を削るような生活を毎日送っていました。
それでも「子どもたちにだけは苦労させたくない」と言って笑顔で働き続けるその姿に、僕は衝撃を受けました。

言い訳なんて一切なし。
やる気があるかないかなんて関係なく、「やらなきゃ家庭が潰れる」「稼がなきゃ子どもを守れない」
——そんな現実の中で、迷うことなく動き続ける姿勢に、僕は完全に打ちのめされました。

ある日、彼にこう言われました。

「お前はさ、自分の生き方に甘えてるよ」

最初は反発したくなりました。
でもその言葉が、胸の奥に深く突き刺さって抜けませんでした。
なぜなら、それが“本当のこと”だったからです。

僕はずっと、「やる気がない」「何もできない」と言い訳をして、現実から逃げていただけでした。
動けないのではなく、動こうとしていなかった。
努力していないのに、報われないことを嘆いていた。
そんな自分の“浅はかさ”や“甘え”を、このとき初めて突きつけられた気がしました。

この出会いを境に、僕の中で何かが静かに、でも確かに変わり始めたのです。

第4章|「頑張る」と決めた日から、人との関係も自分の人生も変わり始めた

「変わりたい」と願うだけでは、人生は何も変わりません。
僕が変わり始めたのは、ただ一つ——「頑張る」と自分で決めた日からでした。

居酒屋での仕事は、決して楽なものではありませんでした。
接客や調理だけでなく、力仕事や雑務、時には理不尽なクレームもありました。
以前の僕なら、「自分には無理」「向いてない」と逃げ出していたかもしれません。
でもあの経営者の言葉をきっかけに、僕は**“とにかくやってみる”**という姿勢に切り替えたんです。

最初は失敗の連続でした。
覚えも遅く、不器用で、怒られることも多かった。
それでも毎日出勤し、ひたすら必死に働いているうちに、少しずつ周りの反応が変わってきたんです。

「最近頑張ってるな」
「お前がいると助かるよ」

たったそれだけの言葉が、僕にはものすごく嬉しかった。
初めて、自分が誰かの役に立てた気がした瞬間でした。

それまでの僕は、人に認められたいくせに、努力もせず、何も与えようとしていなかった。
でも、頑張ることを選んだ瞬間から、人間関係も、自分の見える世界も、確実に変わっていったんです。

そして気づいたことがあります。

やる気は、やってから湧いてくる。
「動けないから何もしない」ではなく、「動いたから気持ちが変わる」んです。

この経験を通して、僕は少しずつ“自分を肯定できる時間”を持てるようになりました。
頑張ることが、自分の価値を思い出させてくれたんです。

第5章|「変わりたいのに行動できない」を抜け出す鍵は、“環境”だった

ここまでお伝えしてきたように、僕は「変わりたい」と何年も思いながら、実際には動けずに苦しんでいました。
でも、変われたきっかけはすごくシンプルでした。
それは、“行動せざるを得ない環境に自分を追い込んだこと”です。

僕は覚悟を決めて会社を辞めました。
収入も保証もなくなり、何もしなければ生活が立ち行かなくなる状況に自ら飛び込んだんです。
周りから見れば無謀だったかもしれません。
でもその“背水の陣”こそが、僕の行動力のスイッチを入れてくれました。

人は、本当に困ったときには行動します。
例えば、明日から家がなくなる、収入がゼロになる、そうなれば嫌でも動くしかない。
それなのに「やる気が出ない」と言って動けないのは、動かなくてもなんとかなる環境にいるからなんです。

だから僕は、自分を無理やり動かすために「行動しなければ終わる」環境を作りました。

それともう一つ。僕にとって大きかったのは、“強い欲”を持ったことです。

「自由になりたい」
「憧れの人と対等に向き合えるようになりたい」
「自分を好きになりたい」
そんな“欲”が、僕の背中を押してくれた。

欲望というとネガティブに聞こえるかもしれませんが、自分の人生を変えるためには強い欲が原動力になることもあります。
綺麗事では変われない。
本気で変わりたいなら、自分を追い込むか、強い願望を持つか
どちらかが必要なんだと思います。

僕は前者の道を選びました。
それが正解だったかどうかはわかりません。
でも、あのとき覚悟を決めたからこそ、今こうして前に進めています。

まとめ|「変わりたいのに動けない」あなたへ伝えたい、人生を動かすヒント

「変わりたいのに行動できない」
そんな葛藤を抱えながら、何もできずに自分を責めてしまう——僕も、長い間そうでした。

うつ病、引きこもり、酒とギャンブルに逃げた過去。
どん底の中で「誰かが助けてくれるかもしれない」と祈るように願っていた日々。
でも現実は、“待っていても何も変わらない”ということを教えてくれました。

僕が少しずつ変われたのは、「このままじゃ終わる」と本気で自分を追い込んだときです。
そして、「何がなんでも変わりたい」と強く願い、行動を始めたときです。

やる気が出ないのは、あなたがダメだからではありません。
行動しなくても生活できる“今の環境”が、あなたの行動を止めているのかもしれません。
だからこそ、変わるためには環境を変える。
自分を追い込むか、強い願望を持つ。
どちらかを選ぶことが、人生を動かすカギになります。

僕自身、まだまだ道の途中です。
でも、かつて何もできなかった自分が、少しずつでも前に進めるようになった。
その事実が、今の僕にとって何よりの希望です。

この記事が、「変わりたいのに動けない」と感じているあなたにとって、
小さな気づきや、行動のきっかけになれたなら本当に嬉しく思います。

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