【体験談】ライター初報酬はたった300円。でも“お金以上に大切な3つの学び”があった話

「たった300円でも、自分の文章でお金がもらえるんだ——」
ライターとして初めて報酬を得たとき、僕はそんな感動を覚えました。

はじめて取り組んだのは、クラウドソーシングでの超低単価のライティング案件。
1文字0.1円、合計3000文字で報酬はたったの300円。
文字にすると驚くほど安い金額ですが、僕にとっては人生で初めて「自分の文章が報酬に変わった瞬間」でした。

当時は、文章でお金をもらえるスキルなんて自分にあるとは思っていませんでした。
でもこの経験をきっかけに、「やってみればできるかもしれない」という気持ちが生まれ、少しずつ自信をつけることができたのです。

この記事では、クラウドワークスで受けた初案件の流れと、報酬以上に得られた“3つの大切な学び”について、僕の実体験をもとにお話しします。

第1章|クラウドソーシングに登録した日

「文章でお金を稼いでみたい」
そう思ったのが、僕がライターとしての一歩を踏み出したきっかけでした。

とはいえ、当時の僕にはライターとしての実績もスキルもまったくありません。
何から始めればいいのかもわからず、とにかく「ライター 初心者 稼ぐ方法」といったキーワードで検索して、最初にたどり着いたのがクラウドワークスというクラウドソーシングサイトでした。

選んだ理由は特にありません。
他にもいくつか似たようなサービスがありましたが、「なんとなく良さそうだったから」という本当に軽い気持ちです。

さっそく登録し、プロフィールを整え、応募できる状態にまでは持っていきました。
しかし、いざ案件一覧を見てみると、どれに応募していいのかわからず、最初は戸惑いました。

「自分の文章で通用するのか?」
「どんな案件を選べばいいのか?」
「本当に報酬がもらえるのか?」

そんな不安ばかりが頭の中を巡っていました。

それでも「悩んでいるだけでは何も始まらない」と思い、思い切って応募してみたのが、1文字0.1円・3000文字の激安ライティング案件だったのです。

第2章|初めての応募と、報酬300円の案件

当時の僕が応募したのは、「1文字0.1円、3000文字で報酬300円」という案件でした。
今になって考えると、かなり安すぎる条件だったと思います。
ですが当時の僕には、「とにかく一度やってみよう」という気持ちしかありませんでした。

案件内容は、特定のタレントに関する情報をネットで調べて、記事としてまとめるというものでした。
芸能人にはまったく興味がなかったのですが、「自分にできるかどうかを試すにはちょうどいいかもしれない」と思い、挑戦してみることにしました。

応募後すぐに、クライアントから「テストライティングをお願いします」との連絡がありました。
その内容は以下のようなものでした。

  • テーマ:指定されたタレントについて
  • 文字数:1000文字程度
  • 単価:1文字0.1円(=100円)
  • 納品形式:WordPressに直接投稿
  • 構成:見出しを3つ以上つけて、読みやすい文章を心がけてください

正直、WordPressを触ったこともなかったのでかなり緊張しました。
それでもネットで調べながら、何とか記事を書き上げ、納期までに提出しました。

そして数日後——
クライアントから「正式に採用させていただきます」と連絡が届いたのです。

たった1000文字の記事でしたが、それでも「自分の文章が認められた」という事実が、本当に嬉しくてたまりませんでした。

第3章|たとえ低単価でも、嬉しかった“初採用”

テストライティングを提出してから数日後、クライアントから「正式に採用させていただきます」というメッセージが届きました。

報酬はたった100円。
それでも、僕にとっては「自分の文章が誰かに認められた」という初めての経験でした。

これまで「どうせ自分には無理だろう」「文章でお金をもらえるなんて特別な人だけだ」と思っていた僕にとって、その一通の通知は心から嬉しく、今でもはっきりと覚えています。

そこから、正式に3000文字の記事を受注するようになりました。
1記事300円という条件は変わらず、決して高い報酬ではありません。
むしろ時間単価で考えると赤字レベルです。

でも、納品して報酬が確定されるたびに、クラウドワークスの管理画面に金額が少しずつ積み上がっていくのを見るのが楽しくて仕方ありませんでした。

「自分で稼いでいる」
「小さいけれど実績が増えている」
そんな実感が、当時の僕にとっては何よりのモチベーションでした。

はじめの一歩は、本当に小さなものでしたが、「やってみてよかった」と心から思える貴重な体験でした。

第4章|“お金”よりも得た、大切な3つの学び

1記事300円。
金額だけを見ると「割に合わない仕事」と思われるかもしれません。
でも、あの経験を通じて、僕はお金以上に大切なものをいくつも得ることができました。

中でも特に大きかったのが、次の3つの学びです。


①「やってみればできるかもしれない」という小さな自信

最初は、自分の文章に価値があるなんて思えませんでした。
でも、実際に書いてみて、採用されて、報酬が振り込まれたことで、「もしかしたら自分にもできるかもしれない」と感じられるようになりました。

この“ほんの少しの自信”が、その後の行動力に大きくつながっていったのです。


② 興味のないテーマでも文章を書く訓練になる

タレントに興味がなかった僕にとって、初めての仕事は正直つまらないものでした。
でも、仕事として割り切り、調べて文章にまとめてみると、思った以上に集中できました。

興味のないテーマでも読者目線で文章を書く練習になり、結果的にライティング力の向上にもつながったと感じています。


③ 自分の文章が“お金に変わる”という実感

どれだけ安くても、自分の書いた記事が「仕事」として成立した事実は大きな体験でした。
書くことが“労働”として報酬につながる。
その実感が、ライターという働き方への憧れから、現実的な目標へと変わるきっかけになりました。


この3つの学びがあったからこそ、僕はライターという道を「もっと本気でやってみよう」と思えるようになったのです。

まとめ|最初の一歩が、自分を変えていく

僕が最初に受けたライティングの仕事は、1文字0.1円・報酬300円という、今思えばとても安い案件でした。
しかし、その経験はお金以上に価値のあるものでした。

● 「自分にもできるかもしれない」という自信
● 興味がなくても書けるというスキルの芽生え
● 文章がお金になるという感覚の獲得

この3つは、いまライターとして活動を続けている僕の土台となっています。

最初から高単価の仕事を狙うのももちろん良いことですが、実績ゼロの段階では「まずはやってみること」がなによりも大切です。
どんなに小さな仕事でも、挑戦してみれば、そこには必ず学びがあります。

もしあなたが今、「ライターとしてやっていけるか不安」と感じているなら、まずはクラウドソーシングなどで一件、小さな案件に挑戦してみてください。
金額では測れない、かけがえのない経験が、きっとそこにあります。

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