【体験談】ダブルワークで15時間働いても報われなかった理由とは?夢と現実のギャップに気づいた話

「努力は報われる」
そう信じて、僕は毎日15時間働き続けていました。

昼は自動車ディーラー、夜は飲食店。
週6でダブルワークをこなす生活は、正直キツかったですが、将来は自分の居酒屋を開業したい――そんな夢があったから、なんとか踏ん張れたんです。

でも現実は違いました。

頑張っても収入は増えず、体力も気力も消耗するばかり。
時間を削って働き続けた先にあったのは、「報われない努力」でした。

この記事では、僕がダブルワークを続けた理由と、その努力がなぜ結果に繋がらなかったのか――実体験をもとに、リアルな現実とそこから得た気づきをお伝えします。

「がむしゃらに働いているのに成果が出ない」と悩んでいる方に、少しでもヒントになれば幸いです。

第1章|夢のために始めたダブルワーク生活

僕がダブルワークを始めたのは、単にお金が必要だったからではありません。

将来、自分の居酒屋を持つという夢がありました。
その夢を叶えるためには、飲食業の現場経験も、ある程度の開業資金も必要です。
そう思い、昼は自動車ディーラー、夜は飲食店という二重生活を選びました。

ディーラーの勤務は朝9時半から夕方5時まで。
仕事が終わるとすぐに飲食店へ向かい、深夜0時まで働く。
これを週6日続ける日々でした。

1日15時間労働。体力的にも精神的にもハードでしたが、
「今は踏ん張りどきだ」と自分に言い聞かせていたんです。

特に夜の居酒屋勤務では、調理や接客、店舗運営の流れを身をもって学べると思っていました。
いつか独立する日のために、経験を積むチャンスだと信じていたからです。

でも、時間だけが過ぎていき、気づけば毎日を「こなす」ことに必死になっていた。
本当に夢に近づいているのか、疑問を持つ余裕すらないまま、毎日が過ぎていったんです。

第2章|心も体も限界だったダブルワークの日々

ダブルワーク生活を続ける中で、体も心も少しずつ限界に近づいていきました。

ディーラーの仕事が終わると、ほとんど休む間もなく飲食店へ直行。
深夜0時まで立ちっぱなしで働き、帰宅するのは深夜1時を回る頃。
そこから食事や風呂を済ませて眠りにつく頃には、睡眠時間はわずか4〜5時間程度でした。

最初は気合いで乗り切っていましたが、次第に朝起きるのがつらくなり、
昼の仕事中に頭がボーッとすることも増えてきました。

それでも、「夢のためにやっているんだ」と自分を鼓舞し続けていたんです。
でもある時ふと気づきました。

「この生活、あと何年続けたら開業資金が貯まるんだろう?」

月々の収入は生活を回すので精一杯。
家賃はかからなくても、通信費や食費、交際費で手元に残るお金はわずか。
夢に近づくどころか、ただ消耗しているだけの自分がいました。

心の中には、次第に空しさが広がっていきました。
やる気はある。努力もしている。
でも、その先にあるはずの未来がまったく見えてこない。

「このままじゃ、本当に何も変わらないかもしれない」
そんな思いが、頭から離れなくなっていったのです。

第3章|「努力すれば報われる」は幻想だった

「努力は必ず報われる」
学生時代からずっと、そんな言葉を信じて生きてきました。

だからこそ、15時間働くダブルワーク生活も耐えられたし、
人一倍頑張っているという自負もありました。

でも、現実は違いました。

毎日働いても、給料は横ばい。
生活は苦しいままで、開業資金も思うように貯まらない。
それどころか、疲労は蓄積し、夢に対する熱意すら薄れていくのを感じていました。

ある日ふと、自分に問いかけてみたんです。
「このまま何年頑張り続けたら、夢は叶うんだろう?」
…答えは出ませんでした。

努力が足りないのか? 根性がないのか?
そう自分を責めた時期もありました。
でも違ったんです。

そもそも、“努力の方向”が間違っていた。

ただ働くこと、ただ時間を使うことが、夢に直結しているわけではない。
行動している「つもり」になって、自己満足していた自分がいたんです。

「努力=成功」というシンプルな図式は、現実では通用しないことに、
ようやく気づかされました。

第4章|努力が空回りしていた本当の原因

なぜ、あれほどの努力が結果に結びつかなかったのか――
今思えば、その理由はとてもシンプルでした。

僕の努力には「戦略」がなかったんです。

確かに一生懸命働いていました。
でも、それが自分の夢にどうつながっているのかを、明確に意識していなかった。

ディーラーの仕事は飲食業とは無関係で、
飲食店のバイトでも、開業に必要なスキルや知識を深く学べていたわけではなかった。

ただ、がむしゃらに働いていただけ。
「頑張っていれば、いつかチャンスが来る」
そんな漠然とした期待にすがっていたのかもしれません。

でも、現実は違います。

本当に夢を叶えたいなら、今の行動が未来のどこにどう繋がるのかを、
逆算して設計する必要があった。

・どんなスキルを身につけるべきか?
・どうすれば収入を増やせるか?
・何年後にどの地点まで到達しておくべきか?

こうした具体的な「計画」がなければ、努力は空回りして当然なんです。

“行動している自分”に酔っていただけの僕は、
大切な時間と体力を、目標に向けて使えていなかったんだと痛感しました。

第5章|失敗が教えてくれた「正しい努力」の方向性

ダブルワーク生活で得たもの――
それは、お金や成功ではありませんでした。
むしろ、手元に残ったのは「自分の努力が空回りしていた」という痛烈な現実でした。

でも、だからこそ学べたことがあります。

それは、「努力には方向性が必要だ」ということ。
ただ頑張るのではなく、何のために、どこを目指して、どんな力をつけるのか。
それを意識して初めて、“努力”は“成果”に変わる。

この気づきが、僕のその後の行動を大きく変えました。

今は、「時間をかける=偉い」ではなく、
「どう使うか」「何に使うか」を重視するようになりました。
自分の理想の未来から逆算し、そこへ向かって意味のある行動を選ぶ。
その意識が、ようやく“地に足のついた努力”を支えてくれるようになったんです。

たとえ報われなかったとしても、
その失敗から何を学ぶかで、その経験は“資産”になります。

だから僕は、過去のダブルワーク生活を否定しません。
むしろ、あの時間があったからこそ、「本当に進むべき道」を見つけることができました。

まとめ|報われない努力も、無駄ではなかった

僕はかつて、夢を叶えるためにダブルワークで15時間働き続けていました。
がむしゃらに動いて、毎日を必死に生きていました。
でも、現実は何も変わらなかった。

今思えば、あの頃の僕には「努力の方向性」が決定的に欠けていました。

目標から逆算せずに、ただ時間と体力を消費していただけ。
そんな努力が、報われるはずがなかったんです。

でも、その遠回りがあったからこそ、今の僕があります。

失敗から学べば、それは“意味のある経験”に変わる。
そして、正しい方向を見つけて行動すれば、遅くても人生は変えられる。

もし今、あなたが「頑張っているのに成果が出ない」と悩んでいるなら、
一度立ち止まって、自分の努力の“向き”を見つめ直してみてください。

無駄に思えた時間が、あなたにとっての「転機」になるかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です