【初心者向け】Amazon物販で売れない原因5選|出品制限・FBA手数料・広告の落とし穴とは?
Amazon物販は、スキマ時間でできて初期費用も少なく、副業としてとても人気があります。
ですが、実際に始めてみると──
「まったく売れない」
「アクセスはあるのに購入されない」
「FBA手数料が高くて利益が出ない」
こんな悩みに直面する人が多いのも事実です。
僕自身も、過去に2度Amazon物販にチャレンジし、そのたびに「なぜ売れないのか」と頭を抱える日々を過ごしました。
たくさんの商品を仕入れても、出品すらできなかったり、広告を出しても反応がなかったり、想像以上に難しいと感じたのを覚えています。
そこでこの記事では、Amazon物販で売れない原因を5つに絞って、初心者でも理解できるようにわかりやすく解説します。
合わせて、それぞれの原因に対する具体的な対策もご紹介していきます。
これから物販を始める方、今うまくいっていない方にとって、「売れない原因の正体」と「今すぐできる改善策」が見えてくる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
原因①|出品制限や規制を理解していない
Amazon物販で初心者が最初につまずきやすいのが、「せっかく仕入れた商品が出品できない」というトラブルです。
実はAmazonには、出品が制限されているブランドやカテゴリが多数存在します。
また、スプレーや接着剤などの危険物に該当する商品は、FBA倉庫に納品する際に特別な申請や書類提出が必要な場合もあります。
🔰 よくある初心者の失敗例
たとえば、家電量販店や中古ショップで見つけた商品を「これは利益が出そう!」と仕入れたものの、
いざ出品しようとしたら──
「この商品は出品許可が必要です」
「メーカー発行の請求書を提出してください」
というメッセージが表示され、出品できなかった…というケースは本当によくあります。
Amazonでは「正規の仕入れルートから購入した証拠(領収書や請求書)」が求められることがあり、
リサイクルショップや量販店のレシートでは通用しないことも多いのです。
✔ 対策|仕入れる前に「出品できるか」を必ず確認する
こうしたトラブルを防ぐためには、仕入れ前に以下の3点を確認することが重要です。
- ✅ そのブランドやカテゴリは出品制限がかかっていないか?
- ✅ 危険物や医療品などの規制商品に該当していないか?
- ✅ 領収書・請求書の提出が必要な商品ではないか?
事前にチェックしておけば、無駄な在庫や損失を防ぐことができます。
Amazonセラーセントラル内の「出品制限の確認ページ」や「FBA危険物ポリシー」などもあわせて確認しておくと安心です。
「仕入れてから出品できない」と気づくのでは遅すぎます。
初心者こそ、“売れる商品”の前に“出せる商品かどうか”を最初に確認することが、成功への第一歩です。
原因②|FBA手数料と利益率のバランスが取れていない
Amazon物販を始めた多くの人が利用するのが「FBA(フルフィルメント by Amazon)」という仕組みです。
これは、商品をAmazonの倉庫に送っておけば、注文が入ったときに自動で発送・梱包・カスタマー対応までしてくれる便利なサービスです。
副業で物販をしている人にとっては、「自分が働いていない間にも売れる」という大きなメリットがあります。
しかし、FBAを使う上で気をつけなければいけないのが、「手数料の重さ」です。
💰 利益率が低い商品では赤字になることも
たとえば、仕入れ値が2,000円の商品を3,000円で販売した場合、理論上の粗利益は1,000円(約33%)ですよね。
でも、ここからFBAの出荷手数料・保管料・販売手数料(Amazonに支払うマージン)などが引かれると、
最終的に手元に残るのは500円以下になることも珍しくありません。
さらに、商品が返品されたり長期間売れなければ、追加で保管料や返送費用がかかることもあります。
🔍 初心者が見落としがちなFBAのコスト
FBAでは以下のような費用がかかります:
- FBA出荷手数料(サイズ・重量によって異なる)
- 販売手数料(通常は商品価格の約8〜15%)
- 月額FBA利用料(大口出品者の場合:税込4,900円)
- 長期在庫保管手数料
- 返品・返送処理費用
初心者の場合、これらを考慮せずに仕入れてしまうことが非常に多く、
「売れたのに利益が出ていない」「むしろ赤字だった」という結果になりやすいのです。
✔ 対策|利益計算を“売れる前”に必ず行う
FBAを使うなら、仕入れ前に以下の計算と確認をしておきましょう:
- ✅ Amazon FBA料金シミュレーターで手数料を事前にチェックする
- ✅ 最低でも利益率20%以上の商品を選ぶ(粗利が少ないと薄利多売で疲弊)
- ✅ 回転率(売れやすさ)と在庫数のバランスを見て、保管リスクも想定する
とくに少額資金で始める方は、「いくら売れても利益が残らなければ意味がない」ことをしっかり意識してください。
FBAは便利な仕組みですが、使い方を間違えると、便利なはずが“利益を食い尽くす存在”にもなりかねません。
「仕入れる前の1クリック」が、結果としてあなたの利益を守る一番のポイントになります。
原因③|集客・広告対策をしていない
Amazonに商品を出品したら、あとは勝手に売れていく──
そんなふうに思っていませんか?
実際には、出品しただけでは商品ページが誰にも見られないまま終わることが多いのです。
特に競合が多いジャンルでは、新規セラーの商品は埋もれてしまい、検索結果にも表示されにくくなります。
つまり、「売れない」のではなく、「見られてすらいない」状態になっていることが、よくあるのです。
🔍 Amazonにも“集客”が必要
Amazonは巨大なショッピングモールのようなものです。
出品者は無数にいて、商品数も膨大。その中で自分の商品を見つけてもらうには、意識的に集客対策をする必要があります。
とくに新規出品の商品は、レビューが少なく実績もないため、検索順位が上がりにくいです。
この状態を放置していても、なかなか売れるようにはなりません。
✔ 対策|広告とページ最適化で“見られる仕組み”を作る
以下のような対策を取ることで、集客力を高めて商品が見られるチャンスを増やすことができます。
✅ 1. Amazon広告を活用する(スポンサープロダクト)
- 商品ページの露出を強制的に増やすことができる
- 1クリック数十円〜でスタート可能
- 初期販売時に活用すればレビュー獲得のきっかけにもなる
✅ 2. 商品ページのSEO対策
- 商品タイトルに「検索されやすいキーワード」を含める(例:用途・特徴・型番など)
- 商品説明欄に「商品名だけでなく、使い方やターゲット層」を丁寧に書く
- バレットポイント(箇条書き)を活用し、視認性を高める
✅ 3. 初期レビューを集める仕組みを作る
- 家族や知人の協力(規約を守る範囲で)で最初の数件のレビューを獲得
- 「レビューがあるだけで売れやすさは段違い」です
どれだけ良い商品を出品していても、見つけてもらえなければ売れません。
逆に言えば、「見られる設計」を意識するだけで、売上は一気に変わってきます。
Amazon物販で成功するためには、商品の“中身”だけでなく、“露出の設計”にも力を入れることが必要です。
原因④|商品ページが購入者目線になっていない
Amazonで商品を売るためには、商品ページの作り込みが非常に重要です。
いくら良い商品でも、情報が不十分だったり、見た目が素っ気ないページでは、お客様の「買いたい気持ち」が生まれません。
とくに初心者にありがちなのが、「とりあえず出品できればOK」と思って、最低限の情報だけで出品してしまうことです。
🧍♂️ ユーザーは「悩みを解決してくれる商品」を探している
購入者は、商品そのものを見ているというよりも、**「この商品で自分の悩みや問題が解決できるか?」**を見ています。
たとえば「肌に優しい素材のTシャツ」があったとして、
- 写真が1枚だけ
- 素材の説明がない
- サイズ感も曖昧
…こんなページでは、買う気にはなりませんよね。
逆に、
- 「アトピー体質の方向け」
- 「100%オーガニックコットン使用」
- 「ゆったりめのサイズ設計で、肌との摩擦が起きにくい」
といった情報がしっかり載っていれば、「これは自分のための商品かも」と思ってもらえるのです。
✔ 対策|購入者の視点でページを改善しよう
以下のポイントを押さえて、商品ページを作り込みましょう:
✅ 1. 商品画像は複数枚使う
- メイン画像は明るく、白背景でシンプルに
- 使用シーンやサイズ比較、パッケージ写真などを載せる
- 顧客が「自分の生活で使うイメージ」を持てるようにする
✅ 2. 商品説明文に“悩みの解決”を盛り込む
- 「こんな人におすすめ」「こんな悩みに役立つ」といった具体的な言葉を使う
- 細かいスペックだけでなく、“その商品で得られる体験”を意識して書く
✅ 3. タイトルにも「誰向けか」を入れる
- 例:「敏感肌の方におすすめ」「女性用冷え対策」など、ターゲットが一目で分かる表現にする
商品ページは、ただの説明書ではありません。
「この商品が、あなたの生活をどう良くするのか?」を伝える“営業マン”の役割を持っています。
初心者こそ、購入者の立場になってページを見直すことで、売上が大きく変わる可能性があります。
原因⑤|仕入れ判断が“価格差”だけで行われている
初心者がAmazon物販でよくやってしまう失敗のひとつが、「仕入れ価格と販売価格の差額」だけを見て仕入れてしまうことです。
たとえば、店舗で2,000円の商品がAmazonで3,500円で売られていたら、「1,500円も利益が出る!」と考えてしまいがちです。
しかし実際には、出品制限・手数料・送料・広告費・競合状況など、利益に直結する要素がいくつもあります。
その結果、いざ出品してみると「出品できなかった」「思ったより売れない」「手数料で利益が消えた」という事態に陥ってしまうのです。
🧠 価格差だけで判断すると“見えないリスク”を見落とす
「仕入れ値<販売価格」という図式だけで仕入れ判断をしてしまうと、以下のようなリスクを見逃しやすくなります:
- 出品制限がかかっていて出せなかった
- ライバルが多すぎて価格競争になり、値崩れが起きた
- FBA手数料を差し引いたら、ほとんど利益が残らなかった
- 売れ残って保管料がかかり続けた
特に初心者は、見た目の利益に惑わされて、「利益が出そうで出ない商品」を仕入れてしまう傾向があります。
✔ 対策|仕入れ判断は“総合的な目線”で行うこと
稼げる商品を見つけるには、単なる価格差ではなく、複数の要素を事前にチェックする習慣が大切です。
✅ 1. KeepaやSellerSpriteなどのツールで過去の価格推移・販売数をチェック
- 「最近たまたま値段が上がっているだけ」などの一時的な変化を見抜ける
- 過去のデータから「安定して売れている商品かどうか」が判断できる
✅ 2. 競合セラーの数とレビュー数を確認する
- 同じ商品に出品しているセラーが多ければ価格競争に巻き込まれる可能性大
- レビューが多い商品に新規セラーが入り込むのは難しいことも
✅ 3. 出品可能かどうかを確認してから仕入れる
- 出品制限の確認を怠ると、仕入れても無駄になるリスクがある
商品を仕入れるときは、「売れるかもしれない」ではなく、「実際に売れている」「利益が残る」「出品できる」かどうかの裏付けを取ることが重要です。
価格差はあくまで判断材料のひとつ。
“売れる確率が高くて、ちゃんと利益が残る商品”を仕入れる目線を持つことで、初心者でも安定して利益を出しやすくなります。
まとめ|Amazon物販で“売れない”には理由がある。見直せばチャンスはある
Amazon物販は、誰でも簡単に始められる副業として人気がありますが、
実際には多くの初心者が「思ったより売れない」「赤字になる」といった壁に直面します。
でも、売れないのには必ず原因があり、一つひとつ見直すことで改善できるチャンスがあります。
✅ 今回ご紹介した「売れない原因5つ」と対策をおさらい
- 出品制限や規制を理解していない
→ 出品できる商品かどうかを仕入れ前に確認することが最優先 - FBA手数料と利益率のバランスが取れていない
→ 利益率20%以上の商品を選び、事前に利益計算するクセをつける - 集客・広告対策をしていない
→ 広告運用やSEO対策を活用して、商品ページの露出を増やす - 商品ページが購入者目線になっていない
→ 誰に向けた商品かを明確にし、画像や説明文を丁寧に作り込む - 仕入れ判断が価格差だけで行われている
→ ツールや販売履歴、競合情報など複数の視点から総合判断する
どれも基本的なことですが、初心者のうちはつい見落としがちです。
逆に言えば、これらのポイントを押さえるだけでも、売れる確率は一気に高まります。
✉ 最後に|「売れなかった経験」を無駄にしないために
僕自身、過去にAmazon物販に2度挑戦し、思うように売れず苦労した経験があります。
だからこそ、これから始める人には同じ失敗をしてほしくないという思いでこの記事を書きました。
「売れない=才能がない」ではありません。
単に“見直すべきポイント”を知らなかっただけです。
あなたがこの先、Amazon物販でしっかりと成果を出していくためのヒントになれば、嬉しく思います。