ギャンブル依存で借金200万円…やめたい人に伝えたい再出発の方法
「もうやめたい」と思っても、なぜか足がパチンコ屋へ向かってしまう——
そんな自分に、嫌気がさしていませんか?
僕自身、かつてギャンブルにどっぷりとハマり、借金は気づけば200万円を超えていました。
パチンコ・スロットでの一発逆転を信じてお金を突っ込み、負ければ「次こそ勝てる」と自分に言い聞かせ、さらにお金を借りてまで打ち続ける。
その結果、生活は崩壊し、心も体もボロボロになっていました。
ギャンブル依存症は、自分の意志だけで簡単に抜け出せるものではありません。
でも、「やめたい」と思ったその気持ちが、再出発への第一歩になります。
この記事では、実際にギャンブル依存に苦しんでいた僕自身が、どのようにしてその沼から抜け出し、少しずつ日常を取り戻していったのかを具体的にお話しします。
同じように「やめたいのにやめられない」と悩んでいる方の、再出発のヒントになれば幸いです。
第1章:気づいたときには抜け出せなかった、ギャンブル依存の始まり

「少しだけのつもり」が人生を狂わせた
最初は本当に、ちょっとした気晴らしのつもりでした。
仕事帰りに何気なく立ち寄ったパチンコ店。軽い気持ちで座った台で、たまたま勝てた。それが僕の人生を大きく狂わせる始まりでした。
その日から、ストレスが溜まったときや暇なときには自然とパチンコ屋に足が向くように。
「今日は1万円だけ」「負けたらすぐやめよう」そう言いながら、気づけば財布の中身が空になるまで打ち続けてしまう。
勝った記憶が頭に残り、負けが続いても「次こそは…」と信じてしまう。
そうして、徐々にギャンブル中心の生活になっていきました。
「お金がない」ことすら抑えきれなかった依存の恐怖
本来なら、お金がなくなった時点でやめるべき。
でも、依存状態に陥っていた僕は、そこでもブレーキが効きませんでした。
財布が空になると銀行に走り、貯金がなくなるとクレジットカードのキャッシング、最終的には消費者金融にまで手を出すようになってしまいました。
「この台なら出るかもしれない」
「次に大当たりが来れば取り返せる」
そんな幻想を信じ続け、200万円以上の借金を抱えるまでに。
今思えば、自分が異常だったことは明らかです。
でも当時の僕は、「異常」にすら気づかないほどギャンブルに支配されていたのです。
第2章:やめたいのに、やめられない——自分との苦しい戦い

「もう絶対にやらない」
何度そう誓っても、数日後にはまた同じパチンコ店の前に立っている——そんな自分に嫌気が差していました。
ギャンブルで大きく負けた日は、ひどく落ち込んで自己嫌悪に陥るんです。
「なんでまた行ってしまったんだろう」「自分は本当にダメな人間だ」と責めてばかり。
でも時間が経つと、不思議なことに「取り返せるかもしれない」という思いが頭をよぎる。
そうするともう止められない。
「今回だけ」「最後の1回だけ」——その言い訳が何十回も続いて、結局また負けを重ねてしまう。
依存というのは、理屈では止められない。
だからこそ、自分の感情や衝動を客観的に見つめることが大切だと、今になってようやく気づきました。
「1日だけ我慢してみる」から始めた小さな脱出
ギャンブルをやめようとするとき、最初から「一生やらない」と決意するのは正直ハードルが高すぎます。
だから僕は、自分にこう言い聞かせました。
「今日は行かない。それだけでいい」
丸一日パチンコ店に近づかずに過ごす。
それがどれほど難しく感じるか、依存していた人なら分かると思います。
最初は衝動に苦しみましたが、「行かない代わりに何をしてもいい」と自分を許しました。
YouTubeを見てもいいし、ゲームをしてもいい。布団でゴロゴロしていても構わない。
とにかく“店に行かない”というルールだけを守る。
その結果、1日、2日とパチンコから離れる日が増えていきました。
この「小さな成功体験」の積み重ねが、ギャンブルに支配されていた思考から、自分を取り戻す第一歩になったのです。
第3章:お金がない不安が、ギャンブル再発を招くという現実

ギャンブル依存を抜け出す過程で、意外にも効果があったのが「貯金」でした。
といっても、最初から何十万円も貯められたわけではありません。
「今月こそはギャンブルに使わずに終わらせる」
そんな目標を立てて、使わなかったお金を千円ずつでも残していく。
最初は小さな額でも、積み重ねれば少しずつまとまった金額になります。
5万円、10万円と増えていくにつれて、自分の中に変化が生まれました。
「このお金は使いたくない」
「ここまで我慢して貯めたんだから、絶対無駄にしたくない」
そんな気持ちが芽生え、ギャンブルに対する意欲が徐々に薄れていったのです。
お金に余裕があると、不思議と心にも余裕が生まれます。
「勝たなきゃ生活できない」という焦りがなくなれば、冷静な判断ができるようになります。
結果的に、ギャンブルを再開する確率もぐっと下がるんです。
「勝って贅沢する」という幻想を捨てる
ギャンブルをやっていた頃の僕は、「大勝ちして好きな物を買う」「勝ったら豪華な食事に行く」といった“贅沢な未来”を妄想していました。
でも、現実はそんなに甘くありません。
仮に一時的に勝ったとしても、人は欲が出て「もっと勝ちたい」と思ってしまう。
その結果、勝ち金はあっという間になくなり、気づけばまた借金生活に逆戻りです。
僕はある時から「ギャンブルで得たお金は“幻”」だと考えるようにしました。
勝っても使わない。
むしろ、勝った日は何もせず家に帰る。
そのルールを守ることで、勝ち負けに一喜一憂する気持ちが減り、ギャンブルそのものへの執着心が弱くなっていきました。
ギャンブルで人生は変わりません。
むしろ、ギャンブルをやめたその先にこそ、本当の再出発が待っていると、今では強く実感しています。
第4章:ギャンブルをやめるために僕が意識した習慣とは

ギャンブルをやめようと決意しても、依存状態にあると意志だけでは止められないことが多いです。
だから僕がまず徹底したのは、とにかく“行かない”こと。
パチンコ店の前を通らない。
開店時間に外出しない。
近づかない、視界に入れない。
これを守るだけで、かなり効果がありました。
一番のリスクは「ちょっと覗いてみようかな」という気持ち。
そこから、あっという間に再発します。
だからこそ、“環境から遠ざかる”というのは、意志の強さよりもずっと重要な対策です。
「何をしてもいい」代わりの時間で自分を許す
もう一つ意識したのが、「ギャンブルをしない代わりに、他のことなら何をしてもいい」という自分ルール。
YouTubeを見る、スマホゲームをする、昼寝する、コンビニでスイーツを買って食べる。
とにかく、ギャンブル以外で気を紛らわせることを許しました。
依存症は「ダメなことをやってしまった自分を責める」ことで深くなっていきます。
だから、罪悪感を感じる前に、“無理をしないでやり過ごす”ことが大事なんです。
そして、「今日も行かなかった」「今週は1回も行っていない」
そんな小さな成功体験を積み重ねることで、自分の中に“自信”が少しずつ戻ってきました。
「もう大丈夫」と思った時こそ、危ない
実は僕、一度ギャンブルを1年間完全にやめていた時期がありました。
でも、ある日ふと「久しぶりにちょっとだけなら大丈夫だろう」と思ってしまい、またパチンコ店に入ってしまったんです。
その結果、また同じようにお金を失い、自己嫌悪に陥り、生活が乱れていきました。
この経験から、僕ははっきりと理解しました。
「依存は、一度でも戻るとすぐに再発する」
僕のように一度ハマった人間は、もう一生やらない覚悟で距離を取り続ける必要があります。
一回だけ、もう大丈夫——そう思った時が、一番危ないんです。
まとめ:やめたいと願ったあなたへ、僕が本当に伝えたいこと
ギャンブルで借金を抱え、自分を責め、やめたいのにやめられない。
そんな苦しさを、僕は身をもって経験してきました。
「自分なんてもうダメだ」
「抜け出せるはずがない」
——何度もそう思いました。
でも、“やめたい”と心のどこかで思えているうちは、まだ変われる。
あのときの僕もそうでした。
完璧じゃなくていい。
まずは「今日だけやめる」「店の前を通らない」といった小さな一歩でいいんです。
ギャンブル依存は、自分の意志が弱いからなるものではありません。
誰だってハマってしまう可能性があるし、抜け出すには“工夫”と“継続”が必要なんです。
少しずつで構わない。
自分を責めすぎず、少しずつ自分を立て直していく。
そして、少しでも前に進めた自分を、ちゃんと褒めてあげてください。
僕もまだ完全に克服したとは言い切れません。
でも、ギャンブルに人生を奪われたくないという気持ちは、これからも持ち続けていきたいと思っています。
もし今、この記事を読んでいるあなたが、
「やめたい」と本気で思っているのなら——
僕は心の底から、あなたのことを応援しています。
あなたの未来は、きっと今よりも良くなる。
そのために、“今日から”始めてみてください。