自己肯定感が下がった男性へ|自分を信じられなかった僕が立ち直った方法と考え方
「自分なんてどうせダメだ」
「何をやってもうまくいかない」
そんなふうに感じて、自己肯定感がガクッと下がってしまうことはありませんか?
僕自身、30代後半で大きな仕事の失敗や恋人との別れを経験し、完全に自信を失いました。
何をする気力もなくなり、人と会うのも避けるようになり、「自分にはもう何の価値もない」とさえ思っていたんです。
でも、そこから少しずつ自分を立て直し、また行動できるようになりました。
この記事では、自己肯定感が底をついた僕がどんなことを考え、どんな行動をとって回復していったのかをお伝えします。
「自己肯定感を取り戻したい」
「自分にもう一度自信を持ちたい」
そんな男性に、きっと役立つ内容になっていると思います。
第1章:自己肯定感が下がると、行動できなくなる理由

自己肯定感が下がっていた頃の僕は、とにかく「動けない状態」になっていました。
何かをやろうとしても、「また失敗したらどうしよう」「どうせ自分には無理だ」と頭の中で否定的な声ばかりが響き、行動に移す前に心がブレーキをかけてしまう。
その結果、一歩も前に進めず、ずっとその場に立ち尽くしてしまうんです。
実際、僕は仕事での大きな失敗をきっかけに自信を失い、
それに追い打ちをかけるように、当時付き合っていた恋人との関係もうまくいかなくなりました。
「自分には何の価値もない」「何をやっても認められない」——そんな気持ちが頭から離れず、
家に引きこもるようになり、外出や人との会話すら避けるようになっていきました。
このような状態は、自己肯定感が低下したときに多くの人が陥りやすい典型的なパターンです。
- 小さなことでも挑戦できなくなる
- 自分の意見を言えなくなる
- 他人の評価を過剰に気にして疲れてしまう
- 人と比べてばかりで、どんどん自信をなくす
まさに僕も、こういった心理状態に完全にはまっていました。
厄介なのは、この状態が続くと、
「何もしていない」→「成果が出ない」→「やっぱり自分はダメだ」
という負のループにどんどんハマっていくことです。
そして、このループから抜け出すためには、
いきなり大きな目標を達成しようとするのではなく、
小さな「できた」を積み重ねていくことが大切だと、後になってようやく気づきました。
その第一歩として、僕が最初に取り組んだのが「読書」でした。
第2章:僕が自己肯定感を取り戻すために最初にしたこと——読書が人生を変えた

自己肯定感がゼロに近い状態だった僕が、最初にやったことは「行動」ではなく「読書」でした。
それは、ただの現実逃避ではなく、正しい知識を手に入れることが先だと思ったからです。
なぜ自分は失敗したのか?
どうしてこんなに落ち込んでしまうのか?
どうすればまた自信を持てるようになるのか?
そういった疑問に答えてくれる“考え方の軸”を持たなければ、また同じことを繰り返すと感じていたんです。
最初に手に取ったのは、心理学や自己啓発の本でした。
たとえば、スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』では、「主体性を持って行動することの大切さ」を学びました。
橘玲さんの『バカと無知』では、「知識のなさが判断力を奪い、人生を停滞させる」ことに強く納得しました。
そして鴨頭嘉人さんの『無敵のメンタル』では、心の持ち方ひとつで状況が変わるという視点を得ることができました。
読書を重ねていく中で、「失敗=ダメな人間」ではないという考えに少しずつシフトしていったのです。
むしろ失敗は、次に成功するための“学びの材料”になるということ。
この視点が身についたことが、後の行動力につながっていきました。
また、テレビで見た森岡毅さんの言葉にも背中を押されました。
「失敗して心が折れてしまうのは辛いことです。でも、挑戦し続ければ人生に失敗なんてないんです。挑戦し続ける限り、それは成功への過程だから。」
この言葉が、落ち込みの中にいた僕の心に深く刺さりました。
「自分はまだ終わってない。これまでの経験も、きっと意味がある」と、少しだけ前を向けるきっかけになったんです。
自己肯定感は、「とにかく動けば戻る」というものではありません。
まずは、思考を整えることが大切。
僕にとって、それが「読書」という選択だったというだけです。
第3章:小さな行動が、自分を信じる力を取り戻してくれる

読書を通じて考え方が少しずつ整ってくると、
「じゃあ次は、ほんの少しでも何かやってみよう」と思えるようになりました。
でも、いきなり大きな挑戦をするのはハードルが高すぎたので、
本当に小さなことから始めました。
たとえば、朝に5分だけ散歩してみる。
読んだ本の中で印象に残った一文をノートに書き留めてみる。
日常の気づきをSNSやブログに少し書いてみる。
たったそれだけのことでも、
「自分で決めたことを、今日もやれた」
という事実が、自分への信頼感を少しずつ取り戻してくれるんです。
そして、この小さな「できた」の積み重ねが、
やがて「行動できる自分」というセルフイメージを育ててくれました。
自己肯定感を高めたいと思ったとき、僕が意識したのは次のようなポイントです:
✔ 比べるのは「他人」ではなく「昨日の自分」
SNSを開けば、努力して結果を出している人がたくさん見えます。
そんな人たちと自分を比べてしまうと、劣等感に押しつぶされそうになります。
でも、それは意味のない比較です。
他人の表面だけを見て落ち込むよりも、「昨日の自分と比べてどうだったか」を意識することで、自分のペースで進めるようになりました。
✔ 言葉にして“外に出す”
自分の考えや体験をブログやnoteに書き始めたことも、回復の大きなきっかけになりました。
発信した内容に「共感しました」「自分も同じです」といったコメントが届くたびに、
「この経験も無駄じゃなかったんだ」と心から思えるようになったんです。
ネガティブな経験も、誰かの心を救える言葉に変わる。
そう実感できたとき、自分の存在を肯定する理由がまたひとつ増えました。
第4章:自己肯定感は“心の筋力”。何度でも育て直せる

自己肯定感というのは、一度取り戻したらそれで終わりというものではありません。
実際に僕も、今でもふとした瞬間に不安になったり、自信が揺らぐことがあります。
でも違うのは、立ち直るスピードが前より早くなったことです。
読書で思考を整え、小さな行動を積み重ねてきたことで、
「自分は以前より強くなれている」と感じるようになりました。
これは、まさに“心の筋力”がついてきた証拠だと思っています。
筋力と同じで、少しずつ鍛えていけば、重たい出来事にも耐えられるようになる。
反対に、何もせずに放っておけば、またすぐに弱ってしまう。
だからこそ、日々の小さな行動や思考の積み重ねがとても大切なんです。
僕が学んだ一番大きなことは、
「失敗しても、挑戦し続ければ、それは成功への過程になる」ということでした。
これは、マーケターの森岡毅さんがあるテレビ番組で語っていた言葉から得た学びでもあります。
「失敗して心が折れてしまうのは辛いことです。でも、挑戦し続ければ人生に失敗なんてないんです。挑戦し続ける限り、それは成功への過程だから。」
この言葉に出会ってからは、失敗を怖がるよりも、
「また一歩前に進めたこと」自体を大切にできるようになりました。
自己肯定感が低い時期というのは、確かにしんどいです。
でも、その時期を乗り越えることでしか見えない景色もあります。
自分の弱さと向き合った人にしか持てない優しさや、
誰かの痛みを理解できる強さが、そこには必ず残るはずです。
まとめ:どんなに落ち込んでも、あなたはやり直せる
- 自己肯定感が下がっても、それは“壊れた”わけではない
- 考え方を整え、小さな行動を重ねることで再び育てられる
- 他人ではなく、自分自身と丁寧に向き合うことが大切
- 発信することで自分の価値に気づけることもある
- 失敗は、次の挑戦のための準備であり、成功の途中経過
今、自己肯定感が下がっていてつらい思いをしている方へ。
焦らなくて大丈夫です。
あなたには、何度でも立ち直る力があります。
今日この瞬間から、ほんの小さな一歩を踏み出してみてください。
それが、未来のあなたを大きく変えてくれるきっかけになるはずです。