【体験談】フリーランスになる前にやっておくべき5つの準備|40代からの独立でも遅くない

「もう会社を辞めたい」「自分らしく働きたい」
そんな思いを抱えている方にとって、フリーランスという働き方はとても魅力的に映るはずです。

私も40代で会社を辞め、フリーランスの道を選んだ一人です。
当時の職場では、理不尽な上司、意味のないルール、将来の見えない働き方に限界を感じていました。
でも、だからといって勢いだけで退職してしまえば、生活が不安定になるリスクも大きい。
自由と引き換えに、すべてを自分で背負う覚悟が必要になります。

だからこそ私は、「辞める前にできる準備はすべてやる」という気持ちで行動しました。

この記事では、実際に私が独立前に取り組んだ「フリーランスになる前にやっておいて本当によかった5つの準備」をご紹介します。
これから会社を辞めたい、フリーランスとして独立したいと考えている方にとって、具体的な行動のヒントになれば幸いです。

第1章:生活費を把握しないまま独立するのは危険

フリーランスとして独立する前に、必ずやっておくべき最初の準備
それは「自分が月にいくらあれば生活できるか?」を正確に把握することです。

会社員時代は、毎月の給料が自動的に振り込まれ、
なんとなく生活が回っている感覚になってしまいがちです。
しかし、フリーランスになると、月々の収入は自分次第。
仕事がなければ、当然ながら収入はゼロです。

私も会社を辞める前に、まず1ヶ月分の出費を徹底的に見直しました。
家賃(もしくは実家の生活費)、光熱費、スマホ代、車の維持費、ガソリン代、食費、交際費、サブスク料金など……
すべてを紙に書き出して、「この金額があれば最低限暮らしていける」というラインを明確にしました。

このラインが明確になると、
「月○万円を稼げば生活が成り立つ」という現実的な目標が設定できます。

たとえば、生活費が月15万円なら、
・ライティングで月5万円
・物販で月5万円
・ブログ収益やnote販売で月5万円
といったように、複数の小さな収入源で生活を組み立てるイメージができるようになります。

ここで大事なのは、「いくら稼ぎたいか」よりも「いくらあれば生きていけるか」という視点です。
夢や理想も大切ですが、まずは現実的なラインを知っておくことが、独立後の不安を軽減する大きなポイントになります。

第2章:自分は何を売る人なのかを明確にする

フリーランスになるということは、自分自身が商品になるということです。
会社という看板がなくなったとき、あなたは何で仕事を得るのでしょうか?

会社員であれば、営業部なら営業の仕事、総務なら総務の仕事が“与えられる”のが普通です。
でも、フリーランスは「自分が何者で、何を提供できるのか」を自分で定義し、発信していく必要があります

私も最初は「特別なスキルなんてない」と思っていました。
ですが、過去の経験や得意なことを紙に書き出して整理してみると、意外といろんな“素材”が眠っていたんです。

例えば私の場合は——

  • 10年間の接客業で身についたコミュニケーション力
  • 文章を書くことが好きだった経験
  • Amazon物販で試行錯誤した知識と実践力

これらを組み合わせれば、たとえ高度な資格や技術がなくても、
「ライターとして文章で伝える仕事」や「物販経験を活かした情報発信」は十分に可能です。

大切なのは、「何ができるか」ではなく「誰の役に立てるか」という視点で考えることです。
自分にとっては当たり前の経験でも、それを必要としている人は必ずいます。

フリーランスとして生きるためには、自分の強みを明確にし、
それを“誰かの課題解決にどう使えるか”に変換する視点が必要不可欠です。

まずは、自分の過去を棚卸ししてみてください。
そこには、あなただけの“売れる素材”がきっと見つかるはずです。

第3章:収入源は1本に頼らない。分散こそが安定を生む

フリーランスとして生きていくうえで、最もリスクが高いのは、「収入源がひとつしかない状態」です。
これは会社員にも言えることですが、フリーランスはとくに不安定さと隣り合わせ。
だからこそ、最初から収入を複線化する意識
を持つことが非常に大切です。

私も独立当初は「ライター1本でいこう」と考えていました。
ところがある月、メインクライアントとの契約が終了してしまい、突然収入が大きく落ち込みました。
このとき、心から痛感したのが「1本の柱では不安定すぎる」という現実です。

それ以来、私は以下のように複数の収益ルートを組み立てました。

  • クラウドソーシングでライティング案件を継続受注
  • Amazon物販での収入を維持
  • noteやブログで情報発信+コンテンツ販売
  • SNSでの認知・発信を活かした案件誘導

こうした形で、たとえひとつの収入源が一時的に落ち込んでも、他の柱で補える体制をつくっています。

ポイントは、「月5万円稼げる柱を3〜4本つくる」という考え方です。
大きな一発を狙うより、小さな収益をいくつも積み重ねるほうが、結果的に安定します。

フリーランスは自由ですが、同時に不安もつきものです。
その不安を減らす一番の方法が、収入源を分散しておくこと

はじめから完璧である必要はありません。
まずは1本目、2本目の収益のタネを見つけ、小さく始めて育てていく意識が、長く続けるためのコツです。

第4章:孤独と不安に備える——メンタルの“土台”を整えておく

フリーランスにとって、スキルや収入と同じくらい重要なのが、メンタルの安定です。
むしろ、安定した心がなければ、どんな能力も発揮できなくなります。

会社員であれば、毎日会社に行き、同僚と話す中で自然と気持ちが切り替わることもあります。
しかしフリーランスになると、基本的にすべてが“ひとり”
人と会う機会も、時間の使い方も、誰からも管理されません。
自由の裏側には、孤独や不安と向き合う日々があるのです。

私も独立直後は「今日、何をすればいいんだろう?」と戸惑い、
収入が安定しない不安に押しつぶされそうになった時期がありました。

そんなときに支えになったのは、以下のような日常の小さな習慣です。

  • 毎朝決まった時間に起き、15分だけ散歩する
  • 読書や日記で頭の中を整理する時間を取る
  • 軽い運動を取り入れて、身体と気分をリフレッシュする
  • 同じように独立している仲間とつながり、定期的に情報交換する

どれもすぐに効果が出るわけではありませんが、**「自分を保つための土台」**になります。

とくに重要なのは、「うまくいかない日があっても、自分を責めない習慣」を持つこと。
フリーランスになると、成果が出ない=全部自分のせい、と思い込みがちですが、
むしろ「今日は休む」と決められることも、立派な自己管理です。

感情の起伏が激しいと、継続する力も奪われます。
だからこそ、メンタルの安定は、フリーランスが長く生き抜くための最強の武器なのです。

第5章:理想の働き方を“具体的に”描いておく

「もうこの会社で働きたくない」
そう思ったとき、つい「今すぐ辞めたい」という気持ちだけが先行してしまいがちです。
でも、フリーランスとしてやっていくなら、“辞めた後にどう生きるか”を具体的に描いておくことが、最も重要な準備かもしれません。

私自身、独立前は「このまま今の会社にいたくない」という後ろ向きな気持ちが強く、
最初は未来のことを深く考えられていませんでした。

しかし実際に会社を辞めてみると、思い知らされました。

「何のために辞めたんだろう?」
「結局、毎日不安と戦っているだけじゃないか」

そんな迷いを減らしてくれたのが、“理想の働き方”を明確にすることでした。

例えば私が描いたのは、こんな未来です。

  • 朝は好きな時間に起きて、散歩から一日を始める
  • 自分の得意を活かして、他人の役に立つ仕事をする
  • 人間関係にストレスを感じず、自分の価値観で働く
  • 好きな場所で、好きなペースで生きていく

これを言葉にして、紙に書いたり、スマホのメモに残したりして、常に見返すようにしました。

このような“目指すゴール”があると、
迷ったときにも「この選択は理想に近づくか?」という基準で判断できるようになります。

特にフリーランスは、自由な分だけ方向性を失いやすいです。
だからこそ、「辞めたその先」のビジョンを先に持つことが、ブレずに進む力になります。

まとめ|準備こそが、フリーランスの未来を支えてくれる

フリーランスは、時間も場所も人間関係も、すべてを自分で選べる働き方です。
けれどその分、責任も不安もすべて自分が引き受けることになります。

勢いだけで会社を辞めてしまうと、後悔するリスクは大きくなります。
だからこそ大切なのは、「独立前の準備」です。

私自身、しっかりと準備をしてから会社を辞めたことで、
たとえ収入が不安定でも「やっていける」という実感と安心感を持つことができました。

もう一度、この記事でご紹介したフリーランスになる前にやっておくべき5つの準備を振り返ってみましょう。


✅ フリーランスになる前にやっておくべき5つの準備

  1. 月に必要な生活費を正確に把握する
  2. 自分が「何を売る人」なのかを明確にする
  3. 収入源を複数つくる意識を持つ
  4. 孤独と不安に備えてメンタル習慣を整える
  5. 辞めた後の理想の働き方を具体的に描いておく

これらの準備は、フリーランスとして生きる上での“土台”になります。
焦らず、ひとつずつでも始めれば、必ず前に進めます。

あなたが自分らしい働き方を手に入れるその日まで。
このブログが、その一歩目のヒントになれば幸いです。

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