後悔しない人生を生きるために——40代で“時間の大切さ”に本気で気づいた話
私たちは誰もが「時間」によって生かされています。
けれど日常に追われていると、その時間の価値に気づくことは意外と難しいものです。
「人は必ず死ぬ」
そう聞いても、どこか他人事のように感じてしまうかもしれません。
私もそうでした。40歳になるまでは、毎日をなんとなく過ごし、
“時間が無限にある”かのように生きていたんです。
でも、ある日ふと自分の過去を振り返ったとき、
無意識のうちに流してきた時間の多さに、ゾッとしました。
そして気づいたんです。
本当に大切なのは、スキルでもお金でもなく、
「時間をどう使うか」だと。
この記事では、死を意識することで時間の価値に気づき、
私がどのように生き方を変えていったのかをお伝えします。
40代という節目で、時間との向き合い方を見直したい方に、
ぜひ読んでいただきたい内容です。
【第1章】死を意識して初めて気づいた「時間の価値」

若いころの私は、時間は無限にあるものだと思っていました。
多少ムダにしても、明日が来るのは当たり前。
「そのうちやればいい」「いつかできるだろう」と、
やりたいことも先延ばしにしながら生きていたのです。
実際、かつての私はギャンブルにハマっていた時期がありました。
朝から晩までパチンコ店に入り浸り、時間とお金の両方を失いながらも、
「楽しいからいいや」と深く考えることもなく過ごしていました。
ところが、あるとき気づいたんです。
何年もの月日が、まるで一瞬のように過ぎ去っていたことに。
さらに、うつ病を患い、働けなくなった時期も経験しました。
何もする気力が湧かず、ただベッドで天井を見つめて過ごす日々。
時計の針は無情にも進み続け、その時間が一切戻ってこないことに
強い恐怖を感じました。
そして、身近な人が亡くなったとき——
「死」はもはや他人事ではなくなりました。
それをきっかけに、私はようやく実感しました。
**「時間は人生そのものであり、限りある命の断片」**だということを。
何も考えずに過ごしてきた日々が、急に重くのしかかってきました。
もう取り返しがつかないという現実が、心に刺さったのです。
このとき私は決意しました。
もうこれ以上、大切な時間を無意識に流すのはやめようと。
自分の意思で、納得できる使い方をしていこうと。
【第2章】私がやめた「時間の無駄遣い」

時間の価値に気づいた私は、まず「何に時間を奪われているのか」を徹底的に見直しました。
限られた人生の中で、やりたくないことや、意味のないことに時間を使う余裕なんてない。
そう考えるようになったのです。
まず手放したのは、惰性で続けていた人間関係です。
会えば愚痴ばかり、前向きな話もなく、
「なんとなくの付き合い」でダラダラと時間を過ごしてしまうような関係。
以前の私は「昔からの知り合いだから」「断るのは申し訳ないから」と
自分の気持ちを抑えてまで付き合いを続けていました。
でも、時間は戻らないという現実を受け入れたとき、
「今この瞬間を誰と過ごすか」は、自分の人生にとって非常に重要だと気づいたのです。
次に見直したのは、スマホとの付き合い方です。
SNSをスクロールし続けたり、YouTubeのおすすめ動画をつい見続けたり。
一見「気晴らし」に思えるこれらの行動も、
積み重なると数時間単位で時間を奪っていきます。
それに気づいてからは、通知を切り、使用時間を制限するなど
“受け身で奪われる時間”を減らす工夫をするようになりました。
そして、もう一つ見直したのが働き方です。
「安定しているから」「とりあえず続けられているから」と、
自分の本音を無視して働いていた時間は、振り返ればただの我慢の連続でした。
本当にやりたいことでもなければ、得たい未来につながる仕事でもない。
そんな日々に貴重な時間を費やしていたことが、何よりの後悔でした。
そこで私は、「やらないことリスト」をつくりました。
- 気が進まない飲み会には参加しない
- SNSをなんとなく眺めるのをやめる
- 疲れるだけの人間関係を手放す
- “そのうちやる”をやめて“今すぐやる”を選ぶ
こうして不要な時間の使い方を削ぎ落とした結果、
心にも時間にも余白が生まれました。
その空いたスペースに、自分にとって本当に意味のある時間を入れていけるようになったのです。
【第3章】今、私が大切にしている「時間の使い方」

不要な時間の使い方をやめることで、
ようやく「自分が何に時間を使いたいのか」に意識が向くようになりました。
今の私は、次の3つの軸で時間を使うようにしています。
1. 「思考する時間」を確保する
朝の静かな時間や、夜寝る前のひとときに、
スマホやテレビを手放して、自分と向き合う時間を取るようにしています。
「本当は何をしたいのか」
「どんな生き方が心地いいのか」
「今日という1日をどう過ごしたのか」
こうした問いに対して、日々小さな答えを出していくことで、
時間の流れが“なんとなく”ではなく、“意味のある選択の連続”に変わっていきました。
2. 「好きなこと」に正直になる
時間を意識し始めてからは、
「本当にやりたいことを先延ばしにしない」ようにしています。
若いころは「今さら無理だろう」と自分に言い聞かせて諦めていたことも、
「やらずに後悔するくらいなら、挑戦して後悔した方がいい」と思えるようになりました。
たとえば、文章を書くこともそのひとつです。
誰かに読まれるかどうかよりも、まずは“自分自身のため”に書く時間を大切にしています。
3. 「大切な人との時間」を選ぶ
人間関係も、「誰と過ごすか」を意識して選ぶようになりました。
気を遣いすぎて疲れる相手とは距離をとり、
本音で話せる人や、お互いを認め合える人との時間を増やしました。
たとえ短い時間でも、心が満たされるような会話や共有体験は、
何よりも価値のある時間だと感じています。
人生は「やるべきこと」で埋め尽くされがちですが、
私はいま、「やりたいこと」「心が動くこと」を最優先にして時間を使っています。
それは自己中心的な選択ではなく、
後悔のない人生を生きるための、自分への責任だと思うのです。
【第4章】今の時間の使い方が、未来の自分をつくる

ここまで読んでくださったあなたに、ぜひ一度問いかけてみたいことがあります。
「あなたは、今日という1日を、何のために使っていますか?」
毎日、やらなきゃいけないことに追われ、
気づけば夜になり、また1日が終わる。
そんな日々が続くと、「本当はこう生きたかった」という気持ちさえ
忘れてしまうことがあります。
でも、時間はすべての人にとって“平等”です。
1日24時間という枠の中で、どう生きるかを選ぶのは、ほかでもない“自分”です。
お金はあとから取り返せるかもしれない。
チャンスもまた訪れるかもしれない。
でも、時間だけは、一度失えば二度と戻ってきません。
「いつかやろう」
「そのうち落ち着いたら」
そう思っていたことが、結局できないまま人生が終わるかもしれない——
そんな危機感を持つことが、私の人生を変えるきっかけになりました。
死を意識することは、怖いものではありません。
むしろ、人生を真剣に生きようとする人にとって、
最大の“モチベーション”になることだと思うのです。
これからの時間を、あなたはどう使いますか?
今この瞬間からでも、未来は変えられます。
後悔のない人生を生きるために、ぜひ“自分にとって大切なこと”のために
時間を使ってほしいと、心から願っています。
【まとめ】限りある命だからこそ、時間は最大の財産になる
私たちは普段、時間が無限にあるかのように生活しています。
でも実際には、人生の時間は有限であり、しかもその終わりは誰にも予測できません。
死を意識したことで、私はようやく気づくことができました。
「時間とは、人生そのもの」であることに。
ギャンブルや人間関係に流されていた過去。
うつ病で何もできずに過ごした日々。
そのすべてが「無意識の時間の浪費」だったと、今では思います。
しかし、だからこそ今、自分の時間を自分の意志で使えることの尊さを強く感じています。
– 惰性の付き合いをやめる
– SNSやスマホとの距離を見直す
– 好きなことに正直に向き合う
– 自分と向き合う時間を大切にする
– 本当に大切な人との時間を最優先にする
こういった小さな習慣の積み重ねが、
やがて「後悔のない生き方」につながっていくと実感しています。
時間は、誰にとっても平等に与えられた最高の資産。
そしてその資産をどう使うかで、人生の満足度は大きく変わります。
あなたの時間が、あなた自身の幸せのために使われることを願って——
今日という日を、自分らしく、大切に生きてください。