「会社を辞めたい」と思った理由|理不尽な職場を抜け出しフリーランスになった話

「会社を辞めたい」と思ったことはありますか?

上司の指示に納得がいかない。現場の意見は無視され、理不尽な命令が当たり前のように飛び交う。そんな職場にいると、心がどんどんすり減っていきます。

実は、僕もかつてそんな環境にいました。
正社員として2度の就職を経験しましたが、どちらの職場も“組織の空気”が合いませんでした。

そしてある日、心の中でハッキリとこう思ったのです。

「もう限界。この人たちの下では働けない」

この記事では、僕が会社員として感じた苦しさや、なぜフリーランスの道を選んだのか、そのリアルな体験をお伝えします。もしあなたが今、「会社を辞めたい」と悩んでいるなら、何かのヒントになれば幸いです。

【第1章】正社員として働いた2社で感じた“息苦しさ”

新卒で就職した頃、僕は「正社員=安定」という考えを疑っていませんでした。
安定した給料、社会保険、将来の安心。正社員で働くことが、人生の“正解”だと信じていたんです。

最初の会社では、「ここで力をつけて、少しでも会社に貢献したい」そんな思いで働いていました。
でも、現実は理想とはかけ離れていました。

上司の指示はいつも的外れで、現場の状況やスタッフの声は一切無視。
どれだけ非効率でも、古い慣習が優先され、現場は疲弊していくばかり。
「こんなやり方、おかしい」と思っても、それを口にすれば「口答えするな」と一蹴されました。

転職先の2社目も、状況はほとんど変わりませんでした。
経営者は82歳。感情的な指示や独断的な決定ばかりで、社内の空気はいつもピリピリしていました。

「社員は雇われている立場なんだから、言われた通りにやればいい」
そんな考えが根本にある会社で、僕は徐々に息苦しさを感じるようになりました。

努力しても意見が通らない。間違っていることに声を上げられない。
やがて、「このままここで働き続けても、自分の成長はない」
そう感じるようになったのです。

【第2章】現場が混乱する指示、人間関係の崩壊

会社で働いていた頃、一番苦しかったのは、現場を無視した理不尽な指示が常態化していたことでした。

「なぜこんな非効率なやり方を強行するのか?」
「この人たちは、現場の現実をまったく理解していないのでは?」
そんな疑問が、毎日のように頭をよぎりました。

ある時は、現場のキャパシティを無視した無謀な納期設定。
またある時は、明らかに準備不足のままスタートさせられた新規プロジェクト。
現場のスタッフは疲弊し、混乱が広がるばかり。

けれど、それに対する改善提案はすべて却下。
むしろ、「黙って言われた通りにやれ」とプレッシャーをかけられる始末。

人間関係も最悪でした。
上司からのパワハラ、無視、感情的な叱責。
社内には、安心して働ける空気なんてありませんでした。

経営者は「人を雇ってやってる」という態度で社員を見下し、
スタッフは誰もが顔色をうかがいながら働いていました。
そんな環境で、自分の力を発揮できるわけがありません。

「ここにいたら、心が壊れてしまうかもしれない」

そう思ったとき、僕の中に変化の芽が生まれました。
「もう、こんな場所に自分の時間を捧げる必要はない」と。

【第3章】この人たちでもビジネスできるなら、自分にもできる

理不尽な指示が飛び交い、誰も納得していないのに、会社は一応まわっている——。
その現実に、ふとこんな疑問がわきました。

「え?こんな状態でも会社って成り立つんだ……?」

もちろん、業績は決して良くなかったし、社員の士気も低い。
それでも会社として機能していたのです。

このとき、僕の中にひとつの思いが芽生えました。

「もしこの人たちでもビジネスができるなら、僕にだってできるかもしれない」

それまでの僕は、「自分は何の取り柄もない」と思い込んでいました。
組織の中で、言われたことを淡々とこなすだけの毎日。
だけどよく考えてみると、僕は現場でお客様と向き合い、
問題解決や売上に直接貢献してきた経験があったのです。

「経営者=すごい人」
「上司=絶対に正しい」

そんな思い込みが、自分の可能性にフタをしていたことに気づきました。

僕は、彼らのようになりたくなかった。
部下の声に耳を傾けず、時代に取り残され、
人の気持ちを軽視するような人間にはなりたくなかった。

だったら、自分でやってみればいい。
誰かに振り回される人生ではなく、
自分で決めて、自分の責任で生きる働き方をしたいと思うようになったのです。

【第4章】フリーランスとしての一歩

「自分でやってみよう」と決めたものの、最初の一歩はとても怖かったです。

会社を辞めることは、これまで当たり前だった“安定”を手放すことでした。
給料日には毎月振り込まれるお金、社会保険、同僚との何気ない会話や居場所。
それらがすべてなくなる現実に、不安が襲ってきました。

僕には貯金も、特別なスキルも、営業先もありませんでした。
周囲からは「本当に大丈夫なの?」と心配されましたし、
自分自身も「やっぱり無理なんじゃないか」と何度も迷いました。

それでも、あの息苦しい職場に戻るくらいなら、未知の世界を選びたいと思ったのです。
「もう二度と、他人の価値観で自分の人生を消耗させたくない」
その気持ちが、僕の背中を押してくれました。

最初は、クラウドソーシングで単価の安いライティング案件をひたすらこなす日々。
それでも、自分の力で1円を稼ぐという経験は、僕にとって大きな意味がありました。

誰かの理不尽な命令に従う必要もなく、
自分で判断して、自分で動いて、自分の責任で生きていける。

その自由さは、これまで感じたことのない感覚でした。

もちろん、今でも不安はあります。
収入は安定していないし、先が見えないことも多い。
でも、「自分で選んだ道を歩んでいる」という感覚が、僕を支えてくれています。

【まとめ】“息苦しい場所”から抜け出す勇気

会社を辞めると決めたとき、僕は「逃げること=負け」だと思っていました。
「ここで我慢しなければ通用しない人間だ」
そんなふうに、自分を責めていた時期もありました。

でも、今ならはっきり言えます。

「自分を守るために逃げること」は、決して間違いじゃない。

むしろ、理不尽な環境に耐え続けて心が壊れてしまうことの方が、よほど危険です。
逃げることは、恥でも甘えでもなく、「新しい可能性を選ぶこと」なのだと思います。

フリーランスになった今、すべてがうまくいっているわけではありません。
むしろ、苦労の連続です。
それでも、自分で働き方を選べる自由
人間関係を自分で築ける安心感は、何ものにも代えがたい価値があります。

この記事を読んでくれたあなたがもし、
「今の職場が苦しい」「このままでいいのか」と悩んでいるなら、
無理に我慢する必要はないことを知ってほしいです。

自分を大切にする選択をしてもいい。
息苦しい場所から離れることが、人生を変える第一歩になるかもしれません。

僕はあの日、心の中でこうつぶやきました。

「この人たちの下では、もう働けない」

その言葉が、今の自由な働き方へとつながっています。
あなたにもきっと、自分の人生を取り戻す道があるはずです。

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