転職前の有休、どう過ごす?40代で実践した「後悔しない過ごし方7選」
「転職前の有休って、どう過ごすのが正解なんだろう?」
「ダラダラしていたらもったいない気がするけど、何をすればいいのかわからない…」
そんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか。
ボク自身、40代での転職を経験し、有休消化という貴重な時間を手に入れました。
自由に使えるまとまった期間は嬉しかった反面、最初は正直どう過ごしていいのかわからず、不安もありました。
でも結果的にこの有休期間は、心と体を整え、次のステージへスムーズに進むための大切な準備期間になりました。
この記事では、ボクが実際に転職前の有休をどのように過ごし、「やってよかった」と感じたことを7つにまとめてご紹介します。
同じように転職を控えている方や、有休を有意義に使いたいと考えている方の参考になれば幸いです。
1. 心と体を整えるために、まず“しっかり休む”

転職を決めてホッとしたのも束の間、退職直前までの仕事は想像以上にハードでした。
引き継ぎ、挨拶、周囲への気配り…。気が張っていた分、有休に入った途端、一気に疲れが出たのを覚えています。
だからこそ、有休に入って最初にやったのは、とにかく「休むこと」に集中することでした。
無理に予定を詰めず、
・とにかく寝る
・スマホをオフにして静かに過ごす
・湯船にゆっくり浸かる
そんな「がんばらない時間」を意識的に作るようにしました。
特におすすめなのが、軽い運動を取り入れながら休むことです。
ボクは毎朝、15分だけウォーキングをする習慣をスタート。
無理のない運動を続けることで、体も心も驚くほど軽くなっていきました。
また、近場の温泉に足を運んで、静かな時間を過ごしたのもリフレッシュには効果的でした。
体の疲れが取れると、自然と前向きな気持ちも戻ってきます。
有休という自由な時間の中で、あえて「何もしない日」をつくること。
それは、“次に向かうための余白”として、とても意味のある時間でした。
2. 読書を通して、自分自身を見つめ直す

有休期間中は、これまで後回しにしていた「読書」の時間をたっぷり確保しました。
普段は忙しさにかまけて、本を読もうと思ってもなかなか集中できなかったのですが、まとまった自由時間があることで、じっくりと本と向き合うことができました。
選んだのは、ビジネス書や自己啓発書、心理学や生き方に関する本など。
ジャンルはさまざまでしたが、共通していたのは**「自分を深く掘り下げる」ことに役立つ内容**でした。
たとえば、
- 自分がどんな価値観を持っているのか
- 何にやりがいを感じ、逆に何にストレスを感じるのか
- 今後どんな働き方や生き方をしたいと思っているのか
そういったことを本を通して考えることで、頭の中が整理されていき、漠然としていた不安が少しずつ言語化されていきました。
また、読書をしている時間そのものが、心を落ち着かせる“瞑想のような効果”を持っていたようにも感じます。
情報過多の現代だからこそ、本から得られる「じっくりと向き合う思考時間」は、とても貴重でした。
転職前の不安やモヤモヤを感じている人ほど、ぜひこのタイミングで読書の習慣を取り入れてみてください。
「自分と向き合う時間を持つこと」が、きっと次の一歩を後押ししてくれるはずです。
3. 新しい人間関係を築くために、スポーツサークルに参加

有休中、ボクが思い切ってチャレンジしたことのひとつが、地元のスポーツサークルに参加することでした。
それまでの人生で、地域の集まりやサークル活動に参加した経験はほとんどなく、正直なところ、最初は不安もありました。
「知らない人の中に飛び込んでいけるだろうか?」
「40代の自分が浮いてしまわないだろうか?」
そんな思いが頭をよぎりましたが、「今までやったことのないことをやってみよう」と決めて、思い切って一歩踏み出しました。
実際に参加してみると、年齢や職業もバラバラな人たちが集まり、和気あいあいとした雰囲気の中でスポーツを楽しんでいました。
最初は緊張していた自分も、少しずつ打ち解けていき、終わる頃には「参加して本当によかった」と思えるようになっていました。
何より良かったのは、新しい人との出会いによって、転職に対する前向きな気持ちが高まったことです。
職場以外にも人とのつながりを持てること、自分が社会の中にいるという安心感。
これらは精神的な安定にもつながり、次の仕事への不安を軽くしてくれました。
「環境を変える」というのは、何も転職先だけに限りません。
こうした小さなチャレンジを通じて、自分の世界を少し広げることが、心の支えになると感じた経験でした。
4. 家族や友人との時間を大切にする

転職前の有休期間は、日々の忙しさに流されて疎かにしていた人とのつながりを見直すチャンスにもなりました。
まず意識して取ったのが、家族との時間です。
これまで仕事を言い訳にして、まともに会話することすら少なかった家族に、少しずつ時間を使うようにしました。
一緒に食事をしたり、何気ない話をしたり。
特別なことはしていませんが、「ありがとう」「今まで支えてくれて助かった」そんな言葉をちゃんと伝えられたことが、自分の中でとても大きな出来事でした。
また、疎遠になっていた友人に連絡を取ってみたことも、有休期間ならではの行動でした。
学生時代の仲間や、昔よく飲みに行っていた友人と再会し、他愛もない話をしたり、お互いの近況を報告し合ったり。
その中で、「自分だけじゃなく、みんなもそれぞれ悩みや葛藤を抱えてるんだな」と感じられたことは、精神的にとても支えになりました。
転職という人生の節目に立っていたからこそ、人とのつながりのありがたさを再確認できた時間でした。
つい「何をするか」に意識が向きがちな有休期間ですが、こうして人との関係性を丁寧に見直す時間も、間違いなく有意義な選択肢のひとつです。
5. 朝型生活と生活習慣の改善

退職前は、朝ギリギリに起きてバタバタと出勤し、帰宅は夜遅く。
食生活も乱れがちで、休日は寝だめやダラダラとスマホを見続けるような生活になっていました。
有休に入ってからは、「せっかくなら生活リズムも整えたい」と思い立ち、朝型生活にシフトすることを決意しました。
最初にやったのは、毎朝同じ時間に起きること。
そこから軽くストレッチをして、朝の空気の中を10〜15分ほど散歩する習慣を取り入れました。
これが思った以上に効果的で、
- 頭がスッキリする
- メンタルが安定する
- 日中の時間を有意義に使えるようになる
といった変化を感じることができました。
また、食生活の見直しや部屋の掃除・断捨離もこのタイミングで実行。
特に「使っていないもの」「いつか使うと思って放置していたもの」を思い切って処分したことで、部屋の中がスッキリし、自然と気持ちも整っていきました。
環境と習慣を整えると、気分だけでなく「行動力」にも違いが出てきます。
転職という変化のタイミングに合わせて、自分の生活習慣を見直せたことは、新しい職場での良いスタートの土台になったと実感しています。
6. やっておけばよかったと感じたこと

有休期間中、心と体を整えたり、新しい人間関係を築いたりと、自分なりに充実した時間を過ごせたとは思います。
けれど、あとから振り返ってみて、「これはやっておけばよかった…」と感じたことも、いくつかありました。
そのひとつが、旅行など非日常の体験をもっと取り入れることです。
身近な行動として地元のスポーツサークルには参加できましたが、もう少し遠出をして、海や山の景色を見に行ったり、温泉宿でゆっくり過ごしたりといった時間も取れたら、さらに心のリフレッシュができたかもしれないと感じています。
また、もうひとつ後悔したのが、メンタルケアの時間をもっと意識的に取っておけばよかったという点です。
転職には、どうしても不安やプレッシャーがつきもの。
「次の職場でうまくやれるだろうか」「本当にこの選択で良かったのか」といった思考が、ふとした瞬間に頭をよぎります。
そういった気持ちを誰かに打ち明けたり、専門家に話を聞いてもらうことで、もっと早く気持ちを整えることができたのではないかと思います。
そしてもう一つ。最初の数日は、「何もしていない自分」に対する罪悪感を抱えてしまっていたことです。
「せっかくの有休なのに、無駄にしている気がする…」
そんな焦りから、無理に行動しようとして疲れてしまったこともありました。
でも今振り返れば、“何もしない時間”も立派な自己メンテナンスのひとつだったと気づきます。
「休むこと」を許せるかどうかは、その後の再スタートに大きく影響すると感じました。
7. 転職後のスタートが軽くなる、有休の“使い方次第”

転職後に感じたのは、「あの有休期間があったから、心に余裕を持って新しい環境に入れた」ということでした。
新しい職場では、人間関係も仕事の進め方も一から。
覚えることも多く、最初の数週間は誰でも神経を使うものです。
でも、ボクの場合は、転職前にしっかりと心と体を整えておいたことで、
- 気持ちの切り替えがスムーズにできた
- 新しい人間関係に対しても前向きに向き合えた
- 「やるぞ」というエネルギーを持って初日を迎えることができた
といった好循環が生まれました。
逆に、有休期間を何となく過ごしてしまっていたら、
疲れや不安を引きずったまま新しい職場に入り、
最初からエネルギー切れになっていたかもしれません。
転職の有休は、単なる「余った休暇」ではなく、次のステージに向かうための“助走期間”です。
この時間をどう使うかで、その後の働き方や気持ちの持ちようが大きく変わってくると、ボクは身をもって実感しました。
【まとめ】転職前の有休は“未来の自分”への最高のプレゼントだった
転職前の有休期間。
それは、ただの休暇ではなく、「自分を見つめ直し、整える時間」でした。
ボクが実際にやってよかったと思える過ごし方は、次の7つです:
✅ 40代で実践してよかった有休の過ごし方7選
- 心と体を整えるために、まず“しっかり休む”
- 読書を通して、自分自身を見つめ直す
- 新しい人間関係を築くために、スポーツサークルに参加
- 家族や友人との時間を大切にする
- 朝型生活と生活習慣の改善
- やっておけばよかったと感じたことを見つめる
- 転職後のスタートが軽くなる、有休の“使い方”
この7つを意識したことで、ただの「空白期間」ではなく、次のステージに進むための“土台作り”ができました。
転職を控えた今、何をしたらいいか迷っている人がいたら、ぜひ「自分にとっての意味ある時間は何か?」を考えてみてください。
休む、整える、挑戦する、人と会う。
どんな選択も、あなたにとっての未来を支える大切な一歩になるはずです。
有休をどう過ごすかは、自分次第。
だからこそ、その時間を「未来の自分が感謝するような使い方」にしてほしい——そんな思いを込めて、この記事を締めくくります。