「好きなことで生きていく」は可能?40代から実現した3つの具体的ステップ
「好きなことをして生きていきたい」——そう思ったことはありませんか?
でも多くの人は、こうも感じているはずです。
「そんなのは一部の才能ある人だけだ」
「家族がいるし、今さら冒険はできない」
「40代になってからじゃ遅い」
かつてのボクも、まさにそうでした。
安定した会社に勤め、特に大きな不満はないけれど、心のどこかでモヤモヤしていた。
「このまま人生終わっていくのかな…」という漠然とした不安。
でも、それを打ち消すように「好きなことで食べていけるわけがない」と自分に言い聞かせていました。
そんなボクが40代にして、「好きなことで生きていく」を現実にし始めたのです。
今回はその具体的なステップを3つに分けて、実体験を交えながら紹介します。
あなたが今の働き方に違和感を抱えているなら、この記事が何かのヒントになるかもしれません。
【第1章】自分の「好き」を見つける前に、“嫌い”を明確にした

「好きなことを仕事にしたい」
そう考えたとき、多くの人がまず悩むのが「自分は何が好きなのかわからない」という壁です。
実際、ボクもそうでした。
仕事に追われる毎日で、本当に自分が何をしたいのかなんて、まったく見えなかった。
やりたいことを聞かれても、漠然としすぎていて答えられない。
その結果、何も行動できず、時間だけが過ぎていく日々——。
そこでボクが最初にやったのは、「好きなこと」を探すのではなく、「やりたくないこと」「我慢していること」「嫌いなこと」を洗い出すことでした。
たとえば、こんな項目をノートに書き出しました。
- 人に頭を下げてばかりの営業職
- 毎日決まった時間に出社すること
- 意味のない会議や報告
- 成果よりも年功序列で評価される空気
- 上司の顔色をうかがう社内政治
こうして“嫌いなこと”を洗い出していくと、その裏に「本当はこう生きたい」という自分の本音が見えてきたのです。
- 時間に縛られず自由に働きたい
- 自分の力で収入を得たい
- 自分の言葉で誰かの役に立ちたい
- 成果がきちんと評価される環境がいい
この作業は、思った以上に自分自身を知るきっかけになりました。
そして気づいたのです。
ボクが本当にやりたかったのは「文章を書くこと」だ、と。
学生時代に作文が得意だった。
ブログを書くのが楽しかった。
人の話を聞いて、それを言葉にまとめるのが好きだった。
——でも、社会人になってからは、そんな感覚をすっかり忘れてしまっていたのです。
まず「嫌い」を明確にすることで、「好き」の輪郭がくっきりと浮かび上がる。
それが、ボクの人生を変える最初の一歩でした。
【第2章】「好きを仕事にする」ために、まずは小さく稼いでみた

「好きなことで生きていく」と言っても、いきなり会社を辞めて独立するのはハードルが高いものです。
実際、ボクも生活の不安が先立って、何度も二の足を踏みました。
だからこそ、まず始めたのは**“小さくても収益につながる行動”を試してみること**でした。
■ 文章を書く → noteで販売してみた
ボクは「書くことが好き」だと気づいたあと、無料で始められるプラットフォーム「note」で記事を投稿するようになりました。
最初は趣味の延長。でも、あるとき「100円」で販売記事を出してみたんです。
結果、数日後に初めての通知が来ました——「1件売れました」。
たった100円。
でも、この100円がボクの中で大きな意味を持ちました。
「自分の“好き”が、誰かにとって価値になる」
この経験が、自信と行動力を一気に引き上げてくれたんです。
■ SNSやブログで発信し続けた
noteと並行して、X(旧Twitter)やブログでも発信を続けました。
最初は誰にも読まれません。でも、続けているうちに反応が返ってくる瞬間が出てきました。
・「この記事、すごく共感しました」
・「自分も同じ悩みを抱えていました」
・「また書いてほしいです」
こうした声が、“もっと届けたい”という意欲に火をつけてくれました。
そしてアクセス数が増えるにつれて、アフィリエイトや広告収益などの可能性も見えてきたのです。
■ 大事なのは「自己満」ではなく「価値提供」
好きなことで収入を得るには、「自分が何をしたいか」だけでなく、**「相手が何を求めているか」**を考える必要があります。
たとえば、自分の失敗談を書くにしても、
- その経験から何を学んだのか
- どんな人に役立つのか
- 読者が読み終わったあと、どう感じてくれるか
こうした視点を意識することで、自己満足ではなく**「読者にとって価値あるコンテンツ」**に変わっていきました。
副業でも、趣味でもいい。
とにかく「好きなことが誰かに喜ばれる」経験を、小さくても積み上げる。
これこそが、“好きを仕事にする”ための現実的で着実なステップでした。
【第3章】「選ばれる人」になることで、好きを仕事に変えていった

「好きなことをして生きる」というのは、裏を返せば“誰かに必要とされる”ということです。
いくら自分が好きなことでも、それを必要とする人がいなければ、仕事としては成立しません。
そこでボクが意識するようになったのが、**「どうすれば選ばれる存在になれるか?」**という視点でした。
■ 自分だけの経験や言葉を発信する
ネット上には、同じような情報があふれています。
たとえば「副業の始め方」「ブログの収益化」「40代の転職術」など、似たようなテーマで多くの人が書いています。
だからこそ重要なのは、**「自分にしか語れない経験」**を軸にすること。
ボク自身、平凡なサラリーマンとして何度も挫折してきました。
うつ病になった時期もあり、将来がまったく見えなくなったこともあります。
でも、だからこそ言える言葉がある。
だからこそ共感してくれる人がいる——
そう信じて、自分の失敗や苦悩も包み隠さず書くようにしました。
■ 「誰に向けて発信するのか?」を明確にした
ターゲットを絞るのも大切なポイントです。
ボクが書いた文章すべてが万人に響くとは限らない。むしろ、「特定の誰か」に響くことのほうが強いのです。
たとえば、こんな相手を想定して書きました。
- 40代でこのままでいいのか悩んでいる人
- 好きなことを仕事にしたいけど一歩が踏み出せない人
- 自己肯定感が低く、やりたいことが見つけられない人
こうやって“誰のために書くのか”を明確にすることで、発信の軸がブレなくなり、少しずつ読者から反応をもらえるようになっていきました。
■ 量より「継続」。“自分ブランド”は日々の積み重ねでつくられる
最初から多くの人に読まれようとしなくていい。
ボクが大事にしたのは、**「続けること」**です。
・誰にも読まれなくても書き続ける
・反応がなくても投稿する
・試行錯誤しながら軌道修正していく
こうした“積み重ね”が、自分の信頼につながり、やがて「この人の文章、また読みたい」と思ってもらえる存在に変わっていきました。
「好きなことで生きていく」ためには、特別なスキルよりも、
自分の言葉で価値を届けて、“選ばれる存在”になる努力こそが大切だと気づいたのです。
【まとめ】「好きなことで生きていく」は、誰にでも現実になりうる生き方だった
「好きなことで生きるなんて、どうせ無理」
「現実は甘くない」
そう信じ込んでいた過去のボクに、今ならこう言いたいです。
**「その考えこそが、自分の可能性を狭めていた」**と。
実際にボクがやってきたことは、どれもシンプルでした。
▶ ボクが「好きなことで生きる」ためにやった3つのこと
- 「好き」を見つける前に、“嫌い”を明確にした
→ 本当の気持ちに向き合うことで、自分の軸が見えた - 小さくても、収益につながる行動を積み重ねた
→ 好きなことが誰かの役に立つ経験が自信になった - 選ばれる存在になる努力を続けた
→ 自分の言葉で価値を届け続けたことで、共感が生まれた
どれも、今日から始めようと思えば始められることばかりです。
そして何より、年齢や経歴、才能は関係ありません。
40代になった今でも、人生は変えられる。
むしろ、経験や失敗を積み重ねてきたからこそ、「誰かの役に立つ」視点を持てるようになったのだと思います。
この記事が、今の働き方や将来に迷っているあなたにとって、
「一歩踏み出してもいいかもしれない」と思える小さなきっかけになれば幸いです。
もしこの記事が参考になったら、あなたの「やってみたいこと」も、ぜひ少しだけ書き出してみてください。
それがきっと、あなただけの“好きなことで生きる道”への第一歩になります。