「何もできない…」無力感に押しつぶされた僕が抜け出せた思考と行動の記録
「何もできない」「自分には価値がない」
そう感じて、心が止まってしまったことはありませんか?
僕は数年前、そんな“無力感”に押しつぶされるような日々を経験しました。
頑張りたい気持ちはあるのに、心も体も動かない。
焦る気持ちだけが空回りして、何ひとつ前に進まない自分に絶望していました。
今回は、そんな僕が「何もできない自分」から少しずつ回復していった過程と、
心がラクになった思考の切り替え方、実際にとった行動をまとめました。
- なぜ無力感に陥ったのか?
- 抜け出すきっかけは何だったのか?
- どうやって自分を立て直したのか?
同じように「自分なんて…」と苦しんでいる方に向けて、
少しでも希望が届くような内容をお届けします。
【第1章】無力感に支配された日々——「自分には何もない」と思い込んでいた

当時の僕は、完全に自己否定の渦の中にいました。
周囲と比べては、「自分には何もできない」と思い込む。
仕事もプライベートもうまくいかず、将来に対する不安ばかりが膨らんでいきました。
「努力が足りないのか」
「自分は社会に必要とされていないのか」
そんなネガティブな考えが、毎日のように頭をよぎっていたのです。
特にSNSを見るのがしんどくなっていきました。
友人や知人がキラキラとした投稿をしているのを見るたびに、
「なんで自分だけ何もできていないんだろう」と、深く落ち込むようになりました。
ただでさえ動けない自分に、さらに自己否定を重ねていく悪循環。
いつしか、「朝起きて何かをする」という当たり前のことすら、難しくなっていました。
【第2章】心も体も動かなくなった——何をしても意味がないと思っていた頃

無力感がピークに達した頃、僕は本当に何もできなくなっていました。
朝、起き上がるのに30分以上かかる。
テレビをつけても頭に入ってこない。
スマホを見る気力すらなくなって、1日がただ過ぎていくだけ。
「何をしても意味がない」
「何もしない自分は最低だ」
そんな声が、心の中でずっと鳴り響いていたのを覚えています。
たとえ周囲が「無理しなくていいよ」と声をかけてくれても、
その優しさすらも「甘えてるだけ」と自分で否定してしまう。
完全に、自分で自分を追い詰めていたんです。
“無力感”とは、ただやる気がないわけじゃありません。
「本当は頑張りたいのに、頑張れない」
そんな自分に失望し、心が動かなくなってしまう状態です。
この頃の僕は、まさにその状態でした。
【第3章】無力感から抜け出すきっかけは、たった一言の言葉だった

何をやっても手につかない日々が続いていたある日、
久しぶりに昔の友人から1通のLINEが届きました。
「最近どうしてる?無理してない?」
たったそれだけの、シンプルなメッセージ。
でも、その一言が心にスッと染み込んできたんです。
「見てくれている人がいる」
「何もできなくても、気にかけてくれる人がいる」
そう思えた瞬間、張り詰めていた心が少しだけ緩んで、
「ああ、オレ、こんなに疲れてたんだな」と気づきました。
そこから、少しずつですが、自分を責めるのをやめてみようと思ったんです。
完璧なことはできなくていい。
動けない日があってもいい。
まずは、ほんの少しだけでいいから「自分のためにできること」をやってみよう——そう決めました。
たとえば…
- 朝起きて、カーテンを開ける
- コンビニに出かける
- 好きな音楽を1曲だけ聴いてみる
- 日記に「今日できたこと」を1行だけ書く
どれも些細なことに見えますが、当時の僕には大きな“前進”でした。
「動けない=怠けてる」ではなく、
「心がちゃんと休息を求めている」というサインだった。
そう考えられるようになってから、少しずつ、生活にも感情にも“ゆとり”が戻り始めたんです。
無理をしなくてもいい。
まずは、できることから始めればいい。
そうやって、小さな行動を自分に許すことで、心の奥にあった“無力感”の正体が、少しずつほぐれていったのを感じました。
【第4章】無力感を乗り越えるために必要だった“考え方の切り替え”

無力感の中から少しずつ抜け出していく中で、僕が本当に大切だと感じたのは、
「行動力」よりも「考え方の切り替え」でした。
どんなに頑張っても空回りしてしまう時期に必要だったのは、
無理に何かを成し遂げることではなく、「自分を許す視点」だったんです。
当時の僕は、「結果を出せなきゃ価値がない」と思い込んでいました。
何かを達成していない自分には、存在する意味がないように感じていたんです。
でも、それってとても危うい考え方だったと、今では思います。
だからこそ、少しずつ次のような考え方を意識するようになりました。
● 完璧じゃなくていい
「今日はこれだけできた」という事実を、自分で認めてあげる。
完璧じゃないからこそ、続けられるし、立て直す余白が生まれる。
● 他人と比べなくていい
SNSで誰かと比べて落ち込むたびに、「今の自分がやるべきことは、誰かと勝負することじゃない」と言い聞かせました。
比べるべきは“昨日の自分”だけ。
● 自分にやさしくすることは「甘え」じゃない
心が疲れているときこそ、休むことは必要なリセット。
「ちゃんと休めた自分も、えらい」と肯定する視点を持つようにしました。
このような考え方を、何度も自分の中で反復することで、
少しずつ、自己否定のクセが薄れていきました。
最初はうまくできませんでした。
でも繰り返すことで、いつの間にか「無理しなくていい自分」に慣れていったんです。
【まとめ】「何もできない自分」も、確かに頑張っていた
今でも時々、何もしたくない日があります。
でも、そんなときでも、以前のように「ダメな自分だ」と責めることはなくなりました。
なぜなら、**あの頃の無力な自分も、間違いなく“頑張っていた”**からです。
僕はようやく、「できない日があっても、それは“必要な時間”なんだ」と思えるようになりました。
もし、今この記事を読んでいるあなたが、
「何もできない」と感じていたとしても、どうか自分を責めすぎないでください。
自分に厳しくなりすぎたときは、こう言ってあげてください。
「今日はこれでいい。生きてるだけで、ちゃんとやってる」
どん底の中にいた僕が、ほんの少しのきっかけで変わり始めたように、
あなたにも、いつかふと立ち上がれる瞬間が訪れるはずです。
焦らず、比べず、少しずつ。
今日を生きるあなたに、心からエールを送ります。