仕事がつらい…「もう逃げたい」と思ったあなたへ
仕事をしていると、ふと「このままでいいのかな…」と思う瞬間ってありますよね。
毎朝の通勤がしんどい。
上司の顔色ばかりうかがってしまう。
週末になっても心が休まらない。
そんな自分に対して「甘えてるだけじゃないか」「こんなことで逃げたらダメだ」と、自分を責めていませんか?
でも、結論から言えば、逃げてもいいんです。
逃げることは、決して「弱さ」ではありません。
むしろ、あなたがこれ以上壊れないために必要な“選択”なのです。
この記事では、元うつ病経験者である筆者が、「逃げる」という選択をして人生が好転した実体験をもとに、限界のサイン・逃げるべきタイミング・そして準備のしかたについてお伝えします。
「逃げることは悪」だとすり込まれた背景

「逃げるのは恥だ」「我慢は美徳」
そう教えられて育ってきた人も多いのではないでしょうか?
その背景には、日本の“根性主義文化”があります。
戦中戦後の世代は、軍隊的な価値観の中で生きてきました。
「上の命令は絶対」「逃げることは裏切り」といった思想が根強く、そこから抜け出せないまま、親世代・上司世代へと受け継がれてきたのです。
その結果、「苦しくても耐えるのが当たり前」「逃げるやつは弱い」という価値観が、現代社会にも色濃く残っています。
でも、今は令和です。
無理して働いて心と体を壊す時代ではありません。
あなたが苦しいなら、堂々と逃げていいんです。
【チェックリスト】それ、限界のサインかもしれません

「まだ大丈夫」と思っていても、体や心は限界を知らせてくれています。
以下に当てはまる項目が多ければ、黄色信号です。
✅ 朝、会社に行こうとすると吐き気がする
✅ 食欲が急に増えたり減ったりする
✅ 夜眠れない・逆に眠りすぎてしまう
✅ 休日も仕事のことを考えてしまう
✅ 家族や友人に会う気力がなくなった
✅ 理由もなく涙が出る
✅ 自分には価値がないと感じてしまう
これらは、うつ病の初期症状とも重なります。
「自分はまだ頑張れる」と思っている間に、体はもう限界なのかもしれません。
「逃げる勇気」を持てた体験談

筆者もかつて、「逃げてはいけない」と自分を追い込み、うつ病を発症して会社を退職しました。
回復までには何年もの時間がかかりました。
その反省を踏まえて、次の職場では「無理をしない」「逃げられるなら逃げる」というスタンスに変えました。
すると、精神的にも非常に楽になり、結果的に仕事のパフォーマンスも上がったのです。
たとえば、筆者は父の紹介で入社した会社で、明らかなパワハラ・モラハラが横行している職場に配属されました。
当初は「紹介されたから…」「家族に迷惑がかかるから…」と耐えていましたが、2年目に見切りをつけて退職。
今思えば、最初に感じた違和感をもっと信じていればよかったと思います。
逃げる前に準備しておくべきこと

逃げることは悪くない。
でも、無計画に逃げてしまうと、生活が立ち行かなくなってしまう可能性もあります。
ここでは、「正しく逃げるための準備」を解説します。
1. 雇用保険の加入期間を確認
失業手当を受け取るには、原則1年以上の雇用保険加入が必要です。
焦って辞めてしまうと、本来受けられるはずの手当が受け取れないこともあります。
2. 心療内科に行っておく
メンタルに不調を感じたら、心療内科の受診をおすすめします。
診断書があれば、「傷病手当金」などの支援が受けられる場合も。
3. ハラスメント等の証拠を残す
録音、日記、スクリーンショットなど、記録を残しておきましょう。
後に労働基準監督署や弁護士に相談する際にも役立ちます。
4. 家族や専門家に相談する
DVや家庭問題などから逃げる場合には、「配偶者暴力相談支援センター」や「弁護士相談」も検討しましょう。
あなた一人で抱え込む必要はありません。
逃げたその先に、あたらしい世界がある
「逃げたら終わり」じゃありません。
むしろ、「逃げた先からが本当のスタート」です。
環境が変わっても、あなたの人間性や能力がゼロになるわけじゃありません。
真面目で責任感があるあなたなら、新しい場所でもきっとうまくやっていけます。
実際に筆者も、逃げた後の人生の方が自分らしく生きられるようになりました。
今は「笑うことが増えた」「人間関係が楽になった」と感じています。
最後に:あなたの心と体を守れるのは、あなた自身です
「逃げるなんて恥ずかしい」
「周りにどう思われるだろう」
そんな声が聞こえてくるかもしれません。
でも、一番大切なのは、あなたが笑顔で生きていけることです。
🔚 まとめ|逃げてもいい。準備して逃げよう。
- 限界まで我慢するのは美徳ではなく、危険信号
- 「逃げる」という選択は、あなたを守る賢い手段
- 逃げる前に、制度・証拠・相談相手を整えておく
- 無理せず、正しく逃げることで未来は開ける
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