自分さえよければいい人の特徴|あなたの優しさが利用されている
あなたは、こんなふうに感じたことはありませんか?
- なんだか毎日、自分だけバタバタ仕事をしている
- 同僚は雑談したりゆっくり仕事をしているのに、自分だけ常に忙しい
- 「いつもありがとう」「本当に気が利くね」と感謝の言葉をもらっても、報われた気がしない
実はこれ、“自分さえよければいい人”たちが、あなたの優しさに乗っかって楽をしている状態かもしれません。
この記事では、そんな“都合のいい人”になってしまう優しさの落とし穴と、それを防ぐための具体的な対処法について、実体験を交えてお伝えします。
優しさが仇になる?あなたの優しさが利用される理由

「気が利くね」「助かるよ」「ありがとう!」
これらの言葉、もちろん悪いものではありません。でも、その裏にある本音を見抜いていますか?
実は多くの場合、こういった言葉は**“表面的な感謝”でしかなく、相手は心の底からあなたをリスペクトしているわけではない**ことがあるのです。
彼らがあなたを褒める理由はシンプルです。
あなたが断らずにやってくれる“便利な人”だから。
しかも、感謝さえ伝えておけば、あなたは文句を言わずにまたやってくれる。
その心理を知っていて、繰り返しあなたに仕事を押し付けている可能性があるんです。
「良い人=都合の良い人」だった過去の自分

僕自身も、かつては“良い人”として職場で評価されていたと思っていました。
- 率先して雑務を引き受ける
- 困っている人がいればフォローする
- 頼まれたら断らない
でも、それは本当の意味で“評価”されていたわけではありません。
◯ ディーラー時代に経験した「優しさの裏切り」
自動車ディーラーで働いていた頃、同僚から頼まれて書類業務を代行していたことがありました。
僕は「信頼されてるんだな」と思って引き受けていましたが、実はその同僚は会社を通さずに処理を進め、不正に報酬を得ていたのです。
知らず知らずのうちに、僕はその不正行為に加担していたという事実に気づいた時、心底ショックを受けました。
ああ、俺は信頼されていたんじゃなくて、“都合のいい人”として使われていただけだったんだ…。
それ以来、僕は“良い人”をやめることを決意しました。
「自分さえよければいい人」の特徴とは?

ここで、職場によくいる“自分さえよければいい人”の特徴を整理しておきましょう。
✅ 1. 自分に得があるときだけ動く
表面的には協力的に見えるが、損をすることには一切関与しない。
✅ 2. 他人に仕事を押し付けるのが上手い
「これお願いできる?」と軽く頼みながら、自分は楽をしている。
✅ 3. 褒めて相手を動かす
「本当に助かる!やっぱり〇〇さんだよね」と言っておけば、相手が動いてくれると理解している。
✅ 4. トラブル時は逃げる
何か問題が起きると責任逃れをし、自分だけは傷つかないように動く。
このような人物は一見、感じの良い同僚に見えますが、裏では他人を“使う”ことで自分の快適さを保っているのです。
じゃあどうすればいい?優しさを守るための4つのステップ

あなたが「良い人」であること自体は、悪いことではありません。
でも、その優しさが“搾取されている”状態なら、あなた自身が壊れてしまいます。
そこで、僕が実際に試して効果があった「自分を守るための行動」を紹介します。
1.相手との“心理的距離”を見直す
まず大切なのは、すべての人に親切にしないことです。
あいさつと業務連絡は最低限にし、深入りしないこと。
「親しさ=善意」ではないので、仕事の関係は必要以上に深めないようにしましょう。
2. 「NO」を言う勇気を持つ
嫌われるのが怖くて何でも引き受けていると、どんどんエスカレートします。
「それ、今は対応できないです」「他の作業があるので難しいです」など、冷静に断る言葉を持っておきましょう。
3. “一緒にやりましょう”戦法で逃げ道を断つ
丸投げされそうなときには、「一緒にやりましょうか」と伝えると良いです。
それに対して嫌な顔をするようなら、その人はあなたを使いたいだけだと分かります。
こうすれば、自分だけが負担を背負うのを避けられます。
4. “紙で伝える”という選択肢もある
直接言いにくい場合は、メモや付箋などに「今後は○○の業務は対応できません」などと書いて渡すのもアリです。
僕も過去に上司へこの方法を使って、理不尽な依頼が止まりました。
本当に大切な人にだけ優しさを使おう

僕は「嫌われる勇気」という本に出会い、人との距離の取り方が変わりました。
そこで学んだのは、
「誰にでも好かれる必要はない」という考え方です。
今では、僕はWin-Winの関係が築ける人だけに、時間と労力を使うようにしています。
一方的に搾取してくる人=テイカーとは、必要最低限のやりとりしかしていません。
“良い人”と言われるのは、一部の人でいい
「みんなから好かれたい」「良い人でいたい」
そう思う気持ちはわかりますが、それはあなたの人生を疲れさせるだけです。
本当に大切にすべきは、
- あなたをリスペクトしてくれる人
- あなたと助け合おうとする人
- 一緒に成長できる人
このような人たちだけに、“良い人”と思われれば十分です。
まとめ:本当に優しい人とは何か?

あなたが優しさを持っていること自体は素晴らしい資質です。
ただし、誰かに振り回されて自分を犠牲にするような優しさは、
「損をするだけの生き方」になってしまいます。
“自分さえよければいい人”に巻き込まれず、
あなたの優しさを“選んで使える力”を身につけてください。
- 無理な依頼は断る
- 感謝されない関係からは離れる
- Win-Winの関係を大切にする
そうすれば、あなたの人生はもっとラクになり、
本当に価値のある人間関係に囲まれていくはずです。